キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

2017-01-01から1年間の記事一覧

キャリアコンサルティングとロジャーズ

カウンセラーとしての基本的態度としてロジャーズの中核条件があげられることが多く、それはキャリアコンサルタントも例外ではありません。ただ、これがかえってキャリコン志望者を悩ませているのではないかと感じます。私自身、それで、なんか宙ぶらりんな…

キャリコンの必読書

新時代のキャリアコンサルティング─キャリア理論・カウンセリング理論の現在と未来http://www.jil.go.jp/publication/ippan/shinjidai.htmlこの本、アマゾンでの取り扱いは中古のみですが、他のネット書店では扱っています。必読書として手元に置いておきた…

動機づけ面接法(6) 質問の連鎖という罠

質問をうまく使いこなせるかどうかは、面談スキルの腕をあげていく上で、とても大事だと思います。昔、コーチングを少し勉強した時には、良い質問ができるかどうかという点にポイントを置いたロールプレイを経験しました。その経験が生きているのかどうかは…

動機づけ面接法メモ(5)形式と技術

専門家がクライエントに対して取りうるコミュニケーションには、指示、見守り、案内の3つがあります。指示は一番わかりやすいかもしれません。「熱が出て、のども痛いのです」「風邪のようですね。薬を出しますので、朝晩、食後に飲んでください」指示には…

動機づけ面接法(4)4つの指針

動機づけ面接法には、RULEと呼ばれる4つの指針があります。R resist 気持ちに逆らって抑制するU understand 理解するL listen 傾聴するE empower 勇気づけ励ますRは、特に両価性にどのように対処するか、ということだと思います。専門家がその立場で発言す…

動機づけ面接法(3)チェインジトーク

チェインジトークとは、クライエント自身が自身の行動の変化について語ることです。カウンセラー、コンサルタント、セラピストはそれを聞き逃してはいけない。きちんと聞き分ける必要がある。チェインジトークはつぎの6種類があります。●願望 変わることを望…

動機づけ面接法メモ(2) 両価性

両価性とは、どっちつかずの状態。例えば、喫煙。健康を害する恐れがあることは知っているけれど、やめられない。やめられない理由は、それが気晴らしになっていたり、考え事するときの習慣になっていたりするから。動機づけ面接法では、クライエントが持つ…

動機づけ面接法 メモ(1) MI の精神

動機づけ面接法の根本的な対人援助の考え方を「精神」と呼んでいます。精神には3つあります。(1) 協働的であるCCとCLとは対等の立場で、問題解決に協働で取り組む。CCが専門家の立場からCLを一方的に指導はしない。(2)喚起するCCは、CLが持っているリソー…

面談スキルを高めるには…?

正直に言うと、キャリアコンサルタントの養成講習での面接指導やロープレだけでは、本試験でどう対応すれば良いか、途方に暮れていました。私の場合、偶然にもGoogle検索で見つかったスカイプ先生の指導があって、なんとか、実技試験を受けることができたと…

試験が終わって…

試験が終わったあと、合格発表までの間は、いまいち調子が良くないというか、心理的なバランスを崩したいるのではないかという気がします。それまでと生活スタイルが変わったわけではない、とはいえ、どうも落ち着かない感じがずっとしているんですね。結果…

面談の流れのパターンを考える

キャリアコンサルタント試験の論述、面接で、いろんなクライエントがいらっしゃいます。その面接の流れをあらかじめ準備しておくには、以下の論文は参考になるなと思います。 今後のキャリアコンサルタントが 担うべき機能的役割とその質保証 http://www.jil…

動機づけ面接法って?

動機づけ面接法 実践入門 「あらゆる医療現場で応用するために」作者: ステファン・ロルニック,ウィリアム・R・ミラー,クリストファー・C・バトラー,後藤恵,荒井まゆみ出版社/メーカー: 星和書店発売日: 2010/05/20メディア: 単行本(ソフトカバー) クリッ…

伝え返しのポイント

面談では傾聴はとても大事だということは、みなさんおっしゃるところですが、では、実践的にどのようにみにつけていけばいいのかは講師によって言うことが違い、迷ってしまうこともおうおうにしてあります。私が指導していただいたことは、非常にシンプルで…

1on1はキャリコンだと思う

キャリコンは倫理規程にもある通り、多重関係は禁止されています。これは利害関係があると、クライエントの利益を損なう可能性があるから。とすると、上司が部下に対してキャリコンを行うのは難しいと考えられます。部下のキャリアを考え、転職した方がいい…

解決志向アプローチについて

みんな元気になる対人援助のための面接法―解決志向アプローチへの招待作者: 解決のための面接研究会,相場幸子,龍島秀広出版社/メーカー: 金剛出版発売日: 2006/07/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 19回この商品を含むブログ (4件) を見る試験も終わり…

傾聴、プロセス

本日、実技面接試験受験しました。結果は神のみぞ知る。合格発表まではとにかく、合格を祈ります。試験後は、それでも自分の面談記録はきっちり振り返り、残しておきます。課題は課題としてわかっておきたいので。さて、JCDAは今日で試験終了ですが、来週か…

いざ、出陣! キャリコン面接実技試験

そろそろ、出発します。 面談は最初が肝心。 クライエントの味方という心構えで。 来談目的はしっかりと受け止める。 応答は、聴く→伝え返し、聴く→伝え返し→質問。 流れはコーヒーカップのイメージで。 では。

試験直前のカール・ロジャーズ

面接実技試験を直前に控え、今さら?という気がしないでもないのですが、カール・ロジャーズを昨日から読んでいます。と言っても論文集で、簡潔に書かれているので、それほど文字を追うのには時間はかかりません。これまでの自分のロープレや指導いただいて…

キャリコン実技面接試験スタート

今週末はJCDA、来週は協議会と、実技面接試験が行われます。私は明日受験します。会場は受験票に記載されていますが、複数会場に分散されて行われるんですね。集合時間もひとによって違います。慌てず、騒がず、余計なことに惑わされないことが大事。面接中…

面談心得、更新しました

私なりの面接実技に向け整理した、面談のイメージです。好意的関心を持ってクライエントにかかわり、良好な人間関係を軸にして、面談が展開していく、そんなイメージで進められたらいいんじゃないか、ということで。

実技論述・面接の「何が正しいのかわからない」「どうすればいいかわからない」病

キャリアコンサルタント実技面接試験まで、今日と試験日含めて5日ありますね。 それまでの準備として、ロープレを2回予定。 あと、逐語録の読み返しで、これは自分のロープレを起こしたものや指導いただいているホルダーの方の音声を自分で文字起こしした…

キャリアコンサルタント実技面接に向けて

リアルですよ。リアルに生身の方が相談にいらっしゃって、目の前にいる。試験だから、ロープレだからと思ってやってちゃダメですよ。指導いただいている方から何回も指摘されました。確かに、今もリアルな相談という意識が足りないのかもしれません。しかし…

試験の正答を確認するのも大事かなと

カウンセリングの技法作者: 國分康孝出版社/メーカー: 誠信書房発売日: 1979/10/30メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 33回この商品を含むブログ (6件) を見る新版 キャリアの心理学―キャリア支援への発達的アプローチ作者: 渡辺三枝子出版社/メーカー: ナ…

第4回学科・論述受験しました

うーん、受験終わりました。学科は、一通り解答終えたあと、どれくらいできたか数えてたら、自信持って正解だと思える回答数が7割満たない!?うーん、今回は、前回までと随分傾向が変わった印象を受けました。なんだろうなあ。かなり、国家試験っぽくなった…

今日は学科・論述試験

今、立教大学です。試験開場待ちです。頑張ります。

人物像を持てているか

面談中、このカウンセリングがうまくいっているのかどうかをチェックするのには、以下の点を振り返るのが役に立つんではないかと思います。・ことがらと共にクライエントの気持ちにも焦点をあてているか・クライエントの話からその人物像がどれくらい見えて…

うまくいかないロープレは疲れる

昨日、夜、カフェで、1時間半ほどかけて、先日のロープレの文字起こしを仕上げました。改善点までは整理しきれていませんが、いろいろ課題はあるなあとあらためて感じました。後半、質問が多いというのは、ロープレのさなかにも自覚はあって、どうにか立て直…

質問が多いことはなぜまずいのか?

立て続けに質問をクライエントに投げかけるのはまずい展開だという自覚はあるのですが、実際、そうなってしまうことがあります。うまく聴けた、聴けなかったというケースがあって、なんでそんなことが起こるのか、というのを今自分の課題として考えているの…

姿勢が良ければクライエントは語る

先日の面接対策で、非常に印象的だったことがあります。カウンセラーがクライエントに問いかけに対して、クライエントが、そうではなくて、とカウンセラーの問いかけを修正しながら応えていく。そこで話が進んでいく。そのようなロープレを見ました。カウン…

逐語録からわかること

日曜日のロープレを逐語録に落とすということをやっています。音声を聴き、タイピングしという作業の繰り返しは、なかなか時間がかかります。正確に発話を拾おうとするとどうしても細切れの作業になってきます。慣れた作業ではないので、ホント、コツを模索…