キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

逐語録からわかること

f:id:amq87:20170523084941j:plain日曜日のロープレを逐語録に落とすということをやっています。

音声を聴き、タイピングしという作業の繰り返しは、なかなか時間がかかります。

正確に発話を拾おうとするとどうしても細切れの作業になってきます。

慣れた作業ではないので、ホント、コツを模索しながらやっている感じです。


昨日は、一度通しで最後まで聴いて、それから文字起こしを始めたのですが、冒頭五分で1時間以上かかり、疲れていることもあって、そこで切り上げました。

その範囲でも、結構気づくことがありました。自分では意識したことがなく、意外だったんですが、「なるほど」が多い。また、それと関連してあいづちのバリエーションが少ない。そんな自分のクセにあらためて気づきました。

前の記事にも書きましたが、やはり、今回は展開に問題があったと痛感しました。

質問が多く、そのぶん、私がしゃべっている時間も多い。

これ、なぜかというと、クライエントに自由に語ってもらえてないからだと思います。

なので、なかなか、具体的な話に広がっていない。

それは、やはり、冒頭2分の展開がまずいから。


CC1 キャリアコンサルタントの〇〇です。

      今日はどうぞよろしくお願いします。

CL2  田中です。よろしくお願いします。

CC3 田中さんですね、はい、今日はどのようなご相談でみえられたんでしょうか?

CC4 実はですね、まあ、2週間前に会社から事業再編、いわゆるリストラですね、発表がありまして、おそらく自分はその対象になるんじゃないかと思ってですね、まあ、会社辞めたくないんですけど、今のうちにいろいろ考えたほうがいいなあと思い、キャリアコンサルタントの方に相談すれば何かヒントがもらえるんじゃないかということで

CC5 はあ、2週間前に会社から事業再編の発表があった、その対象に自分はなるんじゃないかと思ってらっしゃる

CL6 ええ、具体的な中身はまだ発表されてないんですが、対象になるだろうと思ってるんですね

CC7 なるほど、ふうん、なるほど、それで、なぜご自身では対象になるだろうと思ってらっしゃるんですか?


今思うと、この冒頭のやりとりで、2点ミスをしていることに気づきました。

ひとつは、CC 7で、早くもクライエントの名前を忘れてる。

ふたつめは、CC 7で質問に入っているが、ここはクライエントの来談目的の後半を返すべきところです。

「それで、田中さんとしは会社を辞めたくはないんだが、具体的な話が決まってしまう前に、今後どうしていくかを相談したい、と」

この後半部分の返しが入ると、「もう少し詳しくお話しいただいてよろしいですか?」とクライエントに語りを促すことは容易だったはずです。あるいはこのクライエントであれば、こちらが促す必要もなく、話始めたかもしれません。

CC 7の質問はクライエントではなく、コンサルタント視点の質問です。そのため、このあとの展開がコンサルタント視点で続いていくのです。コンサルタント視点での展開は五分持たないんですね。質問することに注意がいくので、クライエントの話を聴くのもままならなくなる。

来談目的はきちんと伝え返す、クライエントの名前は忘れない。この2点が冒頭にできているかどうか。そこで、その後の展開がまったく違ってくると、あらためて再確認しました。