キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

来談の経緯について

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クライエントがカウンセラーを訪れようとするのは、そうせざるを得ない問題をクライエントが抱えているから。と同時に、カウンセリングそのものへの抵抗感も少なからず持っているのではないか、と思われる。

ひとは、見ず知らずの人間にそうそう自分の悩みや困りごとを打ち明けるとは思えないし、大方のことであれば、職場の同僚、友人、家族に打ち明けることで解決できるだろうと思われる。

また、カウンセリングを自分が受けるということじたいに、自分の自尊心を崩すように感じるひともいるかもしれない。

問題に対し自力で、周囲のサポートをえて解決しようとしたがうまくいかず、その問題が見ず知らずの人間に助けてもらわないといけないほど、切羽詰まっている。その切実さ、切迫感が、カウンセリングを受けることへの抵抗より大きい場合、カウンセラーのところにやってくる。

もちろん、問題にもいろいろあるだろうし、ささいなことだとクライエントが感じていても、ささいなことだからこそ、誰にも話せなかったということもあるだろう。カウンセリングを受けることにさほど抵抗がないひともいるかもしれない。また、モヤモヤっとした、漠然とした思いで、問題というほど、ハッキリしたものではないかもしれない。

ただ、クライエントにはなんとかしたいと感じていることがあり、何をなんとかしたいのかはクライエントによって非常に幅がある。そして、見ず知らずのカウンセラーのもとを訪れるのには、やはり大小あれど、抵抗はある。その抵抗を抑えて来談したことをカウンセラーは尊重すべきだろう。

「ようこそおいでくださいました」と先ずはねぎらうべきなのだ。

来談の経緯はいろいろあれど、今、ここに来たことへの意志を大事にしたい。


クライエントの問題はクライエント自身のものであり、一般化してはいけない。私の場合はこうしたという経験談も不要。