キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

仕事に個性は必要か?

キャリアコンサルタントって何?どんな資格?どんな仕事をしてくれるの?

そう、純粋に問いかけられた時、どんな答え方をすればいいのだろうか?


実はこの問いの立て方は間違っている。なぜなら、資格で食っていける訳もなく、仕事が舞い込んでくる訳では無いからだ。

まして、キャリアコンサルタント名称独占資格であって、弁護士や会計士といった業務独占資格ではない。職業相談や就職紹介など、別に資格がないからできないというものではないし、キャリアコンサルタント以外がやってはいけない仕事ではない。


では、どんな問いを立てたらいいのだろうか?


それは一般的なキャリアコンサルタントとはに答えるのではなく、私は何者かに答えるものではないだろうか。それはクライアントへの誠意であり、最低限のマナーだと思われる。なぜなら、役所の定義は包括的、抽象的で、資格保有者であればそこに当てはまることは当然だとしても、では具体的にクライアントになにが提供できるのかは、キャリアコンサルタント一人ひとり、違うからだ。

無論、組織に属し、組織の業態や与えられた職務の範囲で、あなたのやることはこうですからと示され、その範囲で業務を行なっている場合は、ある程度、そこに属するキャリアコンサルタントたちに共通する特性はあるのかもしれない。しかし、そうであっても、それはある程度似通っているということでしかない。だいたい、アンドロイドのようにキャリアコンサルタントを量産化することなどできないし、役所もそんなことをハナから考えてもいない筈だ。どんなキャリアコンサルタントでもやることは同じであれば、そのうち、AIに置き換えられてしまう。キャリアコンサルタントが今行なっている業務の中には今でもWEBサービスで済まされてしまうものもある。適性テストなどのアセスメントや職業紹介といったマッチングも、スマホで手軽にできるならそちらを選ぶクライアントもいるだろうと思う。


最近、仕事をしていてストレスが溜まるのは、マニュアルに書いてないからやってないとか、言われてないからやってないと、堂々と胸を張っていう輩がやたらと目立つことだ。

どこまで手取り足取りやらなければいいのか、と感じることが多い。

最近はパワハラという言葉が変に勘違いされて出回っていて、何かあるとすぐに被害者に回ろうとする者もいて困ってしまう。

だが、ストレス以上に、このひとは将来大丈夫なのかと気になってしまう。コンビニでも徐々にレジの自動化など機械化が進んでいくなか、私にはマニュアルどおりにやればいい仕事に未来など感じられない。むしろ、マニュアルどおりの仕事しかできない、言われたことしかできない、業務の手順ひとつひとつ丁寧に指示しないと仕事ができない、そういうひとが周りに増えてきたことに戦慄を覚えずにはいられない。みんながみんな、そういうひとばかりではないからまだ救われてはいるものの臨界点に近づきつつあるのは否定できない。

業務の標準化は必要だし、それによって業務をシェアすることも、今のご時世求められているというのは理解できる。業務の属人化を無くせ、なんてことも言われるが、どこまで本気なのか。そのひとでしかできない仕事、あいつならやってくれるという仕事もあるはずだ。他のひとでも出来るのに仕事を抱え込んでいるというのは論外だが、私にしかできないという仕事はマニュアルには書いていないことだけは確かだ。