動機づけ面接法(3)チェインジトーク
チェインジトークとは、クライエント自身が自身の行動の変化について語ることです。カウンセラー、コンサルタント、セラピストはそれを聞き逃してはいけない。きちんと聞き分ける必要がある。
チェインジトークはつぎの6種類があります。
●願望 変わることを望む発言
…したい、…したいと思う、…できたら良いのに
●能力 能力についての発言
…しうる、…できる、…できるかもしれない
●理由 なぜ変わりたいかという具体的な議論
…したら、…だろう、…のためには…が必要だ
●必要 変わる義務を感じている発言
…すべきだ、…せねばならない
●決意 変化の確実性に関する発言
…するつもりだ、…する予定だ
●行動に移す すでに試みた行動についての発言
…しました、…し始めています
願望、能力、理由、必要は、変化に向けた兆候がクライエントに現れ始めていることを示し、決意、行動にむけての予兆と考えることができます。
特に、願望、能力、理由、必要の発言には、クライエントの価値観についての手がかりとなるという点で重要です。そこを深く掘り下げていくことで、クライエントが深く心に抱いている、こうしたいという動機が明らかになり、行動変化への強い動機づけが促される可能性があるからです。