キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

動機づけ面接法って?

動機づけ面接法 実践入門 「あらゆる医療現場で応用するために」

動機づけ面接法 実践入門 「あらゆる医療現場で応用するために」

  • 作者: ステファン・ロルニック,ウィリアム・R・ミラー,クリストファー・C・バトラー,後藤恵,荒井まゆみ
  • 出版社/メーカー: 星和書店
  • 発売日: 2010/05/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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動機づけ面接法の実践的なイメージをつかみたくて買いました。逐語の例が多いので、面談の流れはわかりやすいのではないかと思います。副題に医療現場への応用とあるように、取り上げられている例は、禁煙、アルコール中毒など、ヘルスケアが中心です。生活習慣病など健康行動の変容にこの面接法は使われていることが多いのでしょう。確かに他の本でも健康行動をタイトルにつけた本が多いですね。
認知行動療法やナラティブも医療現場で使われることが多いと思うのですが、これらはどちらかというと、うつ病解離性障害など、心療内科で使われるイメージがあります。動機づけ面接法は、内科一般という感じでしょうか。
キャリアコンサルティングに参考になるという点では、「傾聴する」、「質問する」、「情報提供する」の3つのスキルはわかりやすいと思いました。
傾聴と質問は異なるスキルだという点、この認識は重要だと思います。そして、質問も情報提供も傾聴があってこそ効果を生むという点も重要だと思いました。
キャリアコンサルティングでは、自己探索や自己理解といったプロセスを非常に大事にしますが、それは動機づけ面接法でも同じです。また、自己決定にキャリアコンサルティングは重きを置きますが、それも動機づけ面接法でもそうです。
違いは、チェインジトークを引き出すという点を動機づけ面接法ではより明確にターゲットにしているということでしょう。その引き出すプロセスに、情報提供をきっちり組み込んでいることではないかと思います。
今後取り入れていきたいと思います。