キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

動機づけ面接法メモ(9) 動機づけ面接法の進展

ここ最近、動機づけ面接法に関する本を集中して読んでいます。解決志向アプローチはペンディング

動機づけ面接法は、今も臨床からのフィードバックを受けながら、進展し続けていて、説明される用語も変わってきている、という面があります。なので、少し整理しないと初心者には混乱するところがあります。

基本的な教科書も、現在日本で出版されているのは第2版ですが、すでに原書は第3版が出ています。そのため、論文などでは邦訳にはない言葉が出てきたりします。

例えば、邦訳では動機づけ面接法は二段階で進めるとされているのが第3版では四段階に修正されています。

また、医療分野を中心に展開してきたためなのか、取り上げられる事例も、禁煙やアルコール中毒、司法矯正が多いため、他分野からするとわかりづらい記述があります。その分野の専門用語がたまに出てきたらするのです。

ただ、そういった枝葉末節はありながら、やはり、このアプローチの根本的な考え方はキャリアコンサルティングにも通じると考えています。むしろ、今後、キャリアコンサルティングの分野でも事例が蓄積されてくるだろうと期待できるものだと考えています。

それはなぜか、というと、1つには動機づけ面接法がベースとしているのはロジャーズの考えであり、ひとの自己実現傾向を信じるという点。また、クライエント中心アプローチをベースとしながら、非指示的ではない点。技法として使われるのも、開かれた質問や伝え返しなど、キャリアコンサルタントにとって馴染みのある手法が用いられている点。

動機づけ面接法が自発的な変化を促すことを目指すという点に着目すると、キャリアコンサルティングの分野での活用の可能性は大きいと思われてきます。