動機づけ面接法メモ(5)形式と技術
専門家がクライエントに対して取りうるコミュニケーションには、指示、見守り、案内の3つがあります。
指示は一番わかりやすいかもしれません。
「熱が出て、のども痛いのです」
「風邪のようですね。薬を出しますので、朝晩、食後に飲んでください」
指示には指導も含まれます。
「血糖値が高いようですね。食事制限してください」
見守りは、まさにクライエントをじっと見守る。感情を吐き出してれば、それをじっと見守る。
案内は指示と見守りの中間ですかね。
クライエントに寄り添いながら、少し先を誘導していくような、そんなイメージです。
場面場面で、この3つのスタイルを使い分けていく必要がある、というのですが、その一方で、3つの技術も場面場面で使い分けていく必要があります。
3つの技術とは、傾聴する、質問する、情報提供する、です。
見守りでは傾聴することが中心にはなりますが、質問するや情報提供するをしなくていいわけではありません。
案内や指示についても同様だと思います。
これら3つの形式と3つの技術の組み合わせはクライエントに合わせて、面談の流れに合わせて、使い分けていく必要があります。
3つの精神、4つの指針が戦略だとすると、3つの形式、3つの技術は戦術ですね。