キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

学科のカウンセリング理論を学ぶ意味

キャリアコンサルタントの講座では、カウンセリング理論がカリキュラムに組み込まれています。なぜでしょうか?そもそもが、という話なのかもしれませんが。精神分析、行動分析、ロジャーズ、論理療法、認知療法、現実療法、ゲシュタルト療法といろいろな理…

キャリコン目指して1年経ちました

ちょうど一年前の今日、私はキャリコンの養成講座に申し込みました。http://amq87.hatenablog.com/entry/2016/06/26/1528181年経ったのですね。私が選択したのが、基礎は通信、応用は通学という形でしたが、1年勉強してたんですね。なかなかクラスにも空き…

動機づけ面接法(8) 3つの要約

要約はクライエントの話をまとめて伝え返すことです。マイクロカウンセリングで、要約が役に立つとされるのは次のような場面です。1 面接を始めるとき2 面談を振り返って、何をはなしているのかを明確化する3 スムーズに話題を変える技法としての要約は伝え…

動機づけ面接法(7) 自己効力感

動機づけ面接法では、自己効力感を非常に重視しています。「4つの一般原理」のひとつに「自己効力感を援助する」と挙げられていることからもそれは確認できます(『動機づけ面接法 基礎・実践篇』、p.53-54)。 自己効力感は、端的に言えば、ある行動に対し…

面談イメージとスキル

キャリアコンサルティングでも、ロジャーズのクライエント中心療法が強調されることが多いのですが、私は正直、そこにずっと違和感があり、最近、やっと整理がついてきたと感じています。だって、キャリアコンサルティングでは、意思決定や方策の実行などが…

河合隼雄 「こころの処方箋」

面談について頭を悩ませたときに、河合先生のこの本はオススメです。こころの処方箋 (新潮文庫)作者: 河合隼雄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/05/28メディア: 文庫購入: 34人 クリック: 301回この商品を含むブログ (166件) を見る技法を意識しすぎると…

キャリアコンサルティングとロジャーズ

カウンセラーとしての基本的態度としてロジャーズの中核条件があげられることが多く、それはキャリアコンサルタントも例外ではありません。ただ、これがかえってキャリコン志望者を悩ませているのではないかと感じます。私自身、それで、なんか宙ぶらりんな…

キャリコンの必読書

新時代のキャリアコンサルティング─キャリア理論・カウンセリング理論の現在と未来http://www.jil.go.jp/publication/ippan/shinjidai.htmlこの本、アマゾンでの取り扱いは中古のみですが、他のネット書店では扱っています。必読書として手元に置いておきた…

動機づけ面接法(6) 質問の連鎖という罠

質問をうまく使いこなせるかどうかは、面談スキルの腕をあげていく上で、とても大事だと思います。昔、コーチングを少し勉強した時には、良い質問ができるかどうかという点にポイントを置いたロールプレイを経験しました。その経験が生きているのかどうかは…

動機づけ面接法メモ(5)形式と技術

専門家がクライエントに対して取りうるコミュニケーションには、指示、見守り、案内の3つがあります。指示は一番わかりやすいかもしれません。「熱が出て、のども痛いのです」「風邪のようですね。薬を出しますので、朝晩、食後に飲んでください」指示には…

動機づけ面接法(4)4つの指針

動機づけ面接法には、RULEと呼ばれる4つの指針があります。R resist 気持ちに逆らって抑制するU understand 理解するL listen 傾聴するE empower 勇気づけ励ますRは、特に両価性にどのように対処するか、ということだと思います。専門家がその立場で発言す…

動機づけ面接法(3)チェインジトーク

チェインジトークとは、クライエント自身が自身の行動の変化について語ることです。カウンセラー、コンサルタント、セラピストはそれを聞き逃してはいけない。きちんと聞き分ける必要がある。チェインジトークはつぎの6種類があります。●願望 変わることを望…

動機づけ面接法メモ(2) 両価性

両価性とは、どっちつかずの状態。例えば、喫煙。健康を害する恐れがあることは知っているけれど、やめられない。やめられない理由は、それが気晴らしになっていたり、考え事するときの習慣になっていたりするから。動機づけ面接法では、クライエントが持つ…

動機づけ面接法 メモ(1) MI の精神

動機づけ面接法の根本的な対人援助の考え方を「精神」と呼んでいます。精神には3つあります。(1) 協働的であるCCとCLとは対等の立場で、問題解決に協働で取り組む。CCが専門家の立場からCLを一方的に指導はしない。(2)喚起するCCは、CLが持っているリソー…

面談スキルを高めるには…?

正直に言うと、キャリアコンサルタントの養成講習での面接指導やロープレだけでは、本試験でどう対応すれば良いか、途方に暮れていました。私の場合、偶然にもGoogle検索で見つかったスカイプ先生の指導があって、なんとか、実技試験を受けることができたと…

試験が終わって…

試験が終わったあと、合格発表までの間は、いまいち調子が良くないというか、心理的なバランスを崩したいるのではないかという気がします。それまでと生活スタイルが変わったわけではない、とはいえ、どうも落ち着かない感じがずっとしているんですね。結果…

面談の流れのパターンを考える

キャリアコンサルタント試験の論述、面接で、いろんなクライエントがいらっしゃいます。その面接の流れをあらかじめ準備しておくには、以下の論文は参考になるなと思います。 今後のキャリアコンサルタントが 担うべき機能的役割とその質保証 http://www.jil…

動機づけ面接法って?

動機づけ面接法 実践入門 「あらゆる医療現場で応用するために」作者: ステファン・ロルニック,ウィリアム・R・ミラー,クリストファー・C・バトラー,後藤恵,荒井まゆみ出版社/メーカー: 星和書店発売日: 2010/05/20メディア: 単行本(ソフトカバー) クリッ…

伝え返しのポイント

面談では傾聴はとても大事だということは、みなさんおっしゃるところですが、では、実践的にどのようにみにつけていけばいいのかは講師によって言うことが違い、迷ってしまうこともおうおうにしてあります。私が指導していただいたことは、非常にシンプルで…

1on1はキャリコンだと思う

キャリコンは倫理規程にもある通り、多重関係は禁止されています。これは利害関係があると、クライエントの利益を損なう可能性があるから。とすると、上司が部下に対してキャリコンを行うのは難しいと考えられます。部下のキャリアを考え、転職した方がいい…

解決志向アプローチについて

みんな元気になる対人援助のための面接法―解決志向アプローチへの招待作者: 解決のための面接研究会,相場幸子,龍島秀広出版社/メーカー: 金剛出版発売日: 2006/07/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 19回この商品を含むブログ (4件) を見る試験も終わり…

傾聴、プロセス

本日、実技面接試験受験しました。結果は神のみぞ知る。合格発表まではとにかく、合格を祈ります。試験後は、それでも自分の面談記録はきっちり振り返り、残しておきます。課題は課題としてわかっておきたいので。さて、JCDAは今日で試験終了ですが、来週か…

いざ、出陣! キャリコン面接実技試験

そろそろ、出発します。 面談は最初が肝心。 クライエントの味方という心構えで。 来談目的はしっかりと受け止める。 応答は、聴く→伝え返し、聴く→伝え返し→質問。 流れはコーヒーカップのイメージで。 では。

試験直前のカール・ロジャーズ

面接実技試験を直前に控え、今さら?という気がしないでもないのですが、カール・ロジャーズを昨日から読んでいます。と言っても論文集で、簡潔に書かれているので、それほど文字を追うのには時間はかかりません。これまでの自分のロープレや指導いただいて…

キャリコン実技面接試験スタート

今週末はJCDA、来週は協議会と、実技面接試験が行われます。私は明日受験します。会場は受験票に記載されていますが、複数会場に分散されて行われるんですね。集合時間もひとによって違います。慌てず、騒がず、余計なことに惑わされないことが大事。面接中…

面談心得、更新しました

私なりの面接実技に向け整理した、面談のイメージです。好意的関心を持ってクライエントにかかわり、良好な人間関係を軸にして、面談が展開していく、そんなイメージで進められたらいいんじゃないか、ということで。