キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

論述のキーワード

【相応しくない】

     価値観

     自己判断

     話の流れを変える

     思い込み

     問題解決

【相応しい】

     自己概念

     自問自答

     自己理解

     意思決定

     独特の表現

     キーワード

     自己探索

     経験

     意味

     当事者意識

【技法】

    いいかえ

    感情の反映

【プロセス】

    主訴

    展開

    関心

    信頼関係

    ラポール

    学習

    意図

【解答表現】

    見受けられる

    考えられる

    思われる

    うかがわれる

    可能性がある

    読み取れる


JCDA向け。


逐語録を読む

カウンセリングを学ぶ 第2版―理論・体験・実習

カウンセリングを学ぶ 第2版―理論・体験・実習

論述、面接の学習に逐語録の読み込みは必須だと思っています。

応用実習でも逐語録は作成しましたが、なんか、感覚的にも理屈的にもよくわからなかったんですが、最近、なんとなくですが、感覚がつかめてきたような気がします。

キャリアコンサルタントの方のロープレ音声を入手できたので、それを逐語に落とすこともやったりしています。

それと、大学での教科書にあった逐語録を読み返してみたのですが、感覚的に、これが、共感的理解であり、自己一致であり、受容ではないかと感じたので、ここでも書いておきます。

「カウンセリングを学ぶ」、この本、クライエント中心療法を中心に書かれているもので、もちろん、クライエント中心療法の理論も詳細に解説されているのですが、カウンセリングをどう学んでいくのかについても、非常に詳しく書かれています。

キャリアカウンセリングの本ではなく、どっちかというと、臨床心理の方だと思いますが、ホンモノのクライエント中心療法が何かということはこの本を読むとよくわかります。

折衷・統合派やマイクロカウンセリング、キャリアカウンセリングをクライエント中心療法だというひともいたりしますが、それは違います。これらはクライエント中心療法ではありません。

それは、この本を読むとよくわかるのですが、クライエント中心療法はロジャーズの必要十分条件だけでいいんです。マイクロカウンセリングの積極技法も、システマティックアプローチも必要ありません。

今後、混乱しないためにも、キャリアコンサルタントを目指すものとしては、自分がやっている、やろうとしているのはクライエント中心療法ではないことは自覚しておく必要はあるんでしょうね。

受験票が届きました

先週土曜日に受験票が届きました。ウエブで提出した書類に不備はなかったようで、まずは一安心。これでいちおう試験を受ける権利は認められたことになります。

私はJCDAにしたので、学科・論述の翌週日曜日が面接になりました。

これから、スクールでの直前対策、面接対策とスカイプでの指導も、もう一回、お願いしました。

学科はスクールでの対策でカバーし、論述と面接に時間をかけたいと思います。


模擬試験を受けました

昨日、通っているスクールの模擬試験があり、受験してきました。

午前、学科、午後、論述、で、面接の模擬試験はありませんでした。

解答用紙は回収され、後日、採点して返却されます。試験終了後、解答が配布されるので、自己採点したところ、学科は88パーセント、論述は60パーセント取れてるかどうか、というところでしょうか?

論述は、対策講座も受けましたが、いまいち採点基準がわかりにくく、何をどう書けば得点できるのかが見えないんですね。

学科は過去問を解いているので、どうにかなるかなぁとは思ってますが、論述も自己採点で60パーセントと思っていても、上下はあるかなと考えています。

ただ、昨日、試験後の解説を聞いて、少しヒントはいただきました。

面談の流れに沿っているかどうか。そこが判断の分かれ目のような気がしています。

面談するにあたりキーワードである、受容、共感、一致、自己探索、自己理解、自己概念、伝え返し、開かれた質問、要約などの技法。このあたりが逐語を通して判断できているかどうか。

ただし、それが判断できるだけでなく、客観性を持った文章で、根拠を示しながら、解答できるかどうか。

どうやら、そのあたりを50分という時間で処理できる必要があるように思います。

論述は最低40パーセント取らないと、いくら面接が高い得点でも、足切りされます。40パーセントだと面接は70パーセント取る必要があり、相当キツくなります。

あるサイトでは、論述は8割目指そう、みたいなことが書かれていて、ちょっと、びっくりしたんですが、確かに8割取れれば、面接は50パーセントでも合格ラインには到達するので、気持ち的には楽ですよね。


これから2週間で、どこまで論述の得点力をあげられるかが課題です。

面談全体をアタマに入れて

キャリアコンサルタント試験の実技面接は、初回面接という設定で行われると理解しています。その想定では本来、50分程度の時間で行われるはずの初回面接のうち、実技面接試験では冒頭の15分を行うという設定です。

これって、どういうことなのか。
整理すると、50分のうち、15分は実際にロープレを行い、残りの35分は口頭試問で問われることを実際にやったらそれに費やす時間ということになります。

このようにかんがえると、キャリアコンサルタント試験の実技面接試験は、50分の初回面接を行う腹づもりで臨む必要があるということだと思います。

これは、なかなか難易度高いなあと思うのは、キャリアコンサルタントの実習で、そこまでのロープレはやったことがありません。15分ですら、ほとんど、実習ではなかったですから。
なので、時間配分の感覚が不足気味だと思います。
また1回で終わる面談もあるでしょうし、複数回行う必要のある面談もあると思うんですよね。とすると、主訴や問題も把握したとして、それをどれくらいの時間軸で解決していけばいいのかもわからない。

自分で書きながら、50分やる腹づもりといったって、それを感覚として掴んでいるわけではないので、さすがに上に書いたことを確実に想定するのは無理があると感じます。
一方で、口頭試問含め50分やる腹づもりは試験範囲であるのは間違いないので、ここは思い切って、実務経験がもとめられるようなところは外して考えようと思います。
外して考えるところは、クライエントの主訴、問題に合わせてどれくらいの時間を想定するかってところですかね。でも、これって、実務でも相当経験積まないとわからないことですよね?
時間は考慮に入れないまでも、プロセス全体を念頭に置いてコンサルティングする、ということなんじゃないのかな?

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コーヒーカップ方式でいうと処置、問題解決ですかね。そこまで持っていくつもりで面談を進めていく。
やはり、問題が解決されないと、クライエントさんは何しに来たんだオレは?ということになりかねないと思うんですよね。

面談は冒頭2分間で決まる⁉️

初対面の人への印象は2分間で決まる、その2分間の印象はそれ以降変わることがない、ということは心理学でも何度も確認されてきたようです。では、この2分間という時間で、相手に好印象を与えるためには何をすれば良いのか? もちろん、相手と良好に関係を続けていきたいということが前提になりますが。植木理恵さんの『好かれる技術』は、自分が関係を続けていきたいという相手に対して、どのように働きかければ好印象を与えられるのか、具体的に、わかりやすく教えてくれます。日常的な人間関係を扱った本ですが、カウンセリングの面談にも活かせることはあるなと感じながら読みました。
面談で2分間といえば、だいたい、あいさつして、カウンセラーとクライエントがお互いに名前を交換し、クライエントの来談目的を共有するところにあたります。

CC こんにちは
CL こんにちは
CC 私、キャリアコンサルタントの〇〇です
CC △△です 
CL  △△さんですね。よろしくお願いいたします
CC お願いします
CL △△さん、今日はどのようなご相談でお見えいただいたんでしょうか
CC  はい、非常にいいにくいことなんですが、ちょっと職場の人間関係で困っていて、それで、相談に来ました
CC  ふんふん、職場の人間関係で困っていて、それでご相談に来ていただいたんですね。もう少し詳しく教えていただけますか

ここまでで、おそらく、2分間。
その間にカウンセラーは自分がクライエントを受け入れ、好意をもち、話を聴きたいと思っていることをクライエントに全身全力で伝えようとし、かつ、クライエントもカウンセラーのこのような姿勢を感じ取り、理解する。カウンセラーにとってはクライエントとのつながりをつける、とても大切な時間です。
植木理恵さんの本でも引用されていますが、あたたかい、冷たいという人に与える印象は特に初対面では他の要素に優先して働きます。このように、第一印象には優先して働きやすい印象があります。そこも踏まえ、自分が人にどのような印象を与えやすいのかのチェックはしておいた方が良いのでしょう。

面談の冒頭2分間が大事なのは、そこで、その後の展開がまるで違ってくるからです。それは流派によって進め方が違うとか、そんなことではなく、2分間でつくられたクライエントの第一印象によって、クライエントの話す内容も、カウンセリングへの態度も変わってくる、ということです。

この2分間がうまくいくかどうかの分かれ目です。



好かれる技術―心理学が教える2分の法則 (新潮文庫)

好かれる技術―心理学が教える2分の法則 (新潮文庫)

問いかけと質問

問いかける技術――確かな人間関係と優れた組織をつくる

問いかける技術――確かな人間関係と優れた組織をつくる

質問には、開かれた質問、閉じられた質問の2つがあります。

前者は「今日、どんな食事を取られたんですか?」というように、自由に答えられる形の質問、後者は「今日、食事は取られましたか」と、答えがはい、または、いいえの選択になっている質問。

どちらかというと、開かれた質問を使うことをキャリアコンサルタントの講座では推奨されることが多いと思います。それは、クライエントの自由な語りを促すためと理解していますが、これ、なかなか、言うは簡単なんだけど、わかってるんだけど、実際難しい、できない。

質問には、他に、直接的な質問、間接的な質問という分け方もあって、こちらは、「なぜあなたはそうしたんですか」と「そうするひとを見たらあなたはどう感じますか」の違いがあります。間接的な質問の場合、クライエントの行動や認知を客観的に考えてもらう効果があるようです。 


開かれた質問、閉じられた質問、直接的な質問、間接的な質問。どれを使うにしても、そこに意図はあるのかが大事です。ただ、その意図がクライエントを理解したい、理解しないといけないという意図が強すぎると、質問が多くなってしまう気がします。すると、カウンセラーの一方的な理解したよということになりやすく、その理解がほんとうにクライエントが話したかったことなのかがわからない、ということになりかねません。


自分を振り返って見ても、応用実習のロープレでは、質問が多かったです。さらに、そのときには質問が多いと指摘されても、なんかびんとこなかったですね。だって、質問しないとわからないじゃないですか。


そう考えているところに、ヒントになったのはマイクロカウンセリングの教科書です。そこで、アイビィは質問を「会話への誘い」と書いています。

質問というとQ&Aを、つい、イメージしてしまうんですが、「会話への誘い」というのは、そのイメージとは違います。むしろ、「話してもらえますか」、「一緒に話しませんか」という形で、クライエントが話すきっかけになっているんですね。

そうだとすると、質問という言葉がよくないんではないかとおもうんですが、シャインの「問いかける技術」を見て、「問いかけ」という言葉に出会い、自分として腹落ちできました。

シャインは問いかけを4つに分けていて、純粋な問いかけ、診断的な問いかけ、対決的な問いかけ、プロセス志向型問いかけがあります。それぞれの詳しい内容は省きますが、アイビィの「会話への誘い」に絡んで注目したいのは「純粋な問いかけ」。これは、クライエントの話に集中する問いかけで、クライエントへの興味や関心から出てくる問いかけとされています。そこで必要なのは、「今ここでの謙虚さ」。シャインは相互依存という言葉で説明していますが、クライエントが話してもらわないことにはコンサルタントやカウンセラーは仕事にならない、その意味で、コンサルタントやカウンセラーはクライエントに依存している。クライエントが相談したいとコンサルタントやカウンセラーに依存しているのはそうなんだけども、クライエントに依存していることをコンサルタントもカウンセラーも弁えておかないといけない。そうすると、クライエントに謙虚にならざるを得ない。

純粋な、謙虚な問いかけが目指すのは、クライエントととの良好な人間関係をつくることだとシャインは言っています。そして、その良好な人間関係の上に、良質なコミュニケーションが活動するんだと。