私家版面談心得
その一 すべてはクライエントへの好意的関心に始まり、良好な人間関係でまとまる。
その一 クライエントは、すでに考え、悩み、息詰まっていることを心に留めおくこと。ただし、それでもクライエントにはまだやれること、できることがあることをしっかりわきまえておくこと。
その一 クライエントへの謙虚な態度を取り続けること。カウンセリングの成否はクライエント次第ということを十分認識すること。
その一 クライエントに意識を集中させること。クライエントの話すことはもちろん、その一挙手一投足まで注意を向けること。
その一 スケベゴコロにならないように気をつけること。自分なりの興味や関心でクライエントのココロの中を覗き見しようとしないこと。
その一 クライエントが語りたいだけ存分に語れるように励ますこと。クライエントのペースに合わせて、うなづき、あいづち、間を取ること。
その一 分かると早急に思わないこと。クライエントに対する違和感を大切にすること。
その一 クライエントが語る来談目的をアタマにしっかり叩きこむこと。
その一 クライエントの話はきちんと伝え返して、自分がクライエントを理解しようとしている姿勢を伝えること。そして、自分が正しく理解しているかをクライエントに確認すること。
その一 全力をかけてクライエントの気持ちを理解すること。クライエントの話は、クライエントがなぜそのような気持ちになっているのかのワケである。
その一 カウンセラーの役割はクライエントへの側面的支援だということを弁えること。主演俳優はクライエント。どんな役をどのように演じるのかはクライエントが決めること。カウンセラーの役割は、どうすればより魅力的な演技になるのかをサポートすること。
その一 クライエントにとって、何がなんでもハッピーエンドを目指すこと。
以上、12か条を面談心得としてまとめてみました。
明日の実技対策に備えて。
過去問は最良の合格指南書
過去問は合格のための最高の参考書であり、問題集だというのは、大学入試でも、資格試験でも、変わらない原則だと思います。
過去問を解くことで、いろいろなことがわかります。どんな出題形式なのか、どんなことがどのように問われるのか、どこが今の自分には足りていないのか、とか。
キャリアコンサルタントの学科試験は、四肢択一で50問出題。正解のパターンは、正しいものをひとつ選ぶ、または、間違っているものをひとつ選ぶのどちらか。
選択肢を見て、それが一つ一つ正しいのか、間違いなのかが自分の知識で全部判断できるに越したことはありません。なので、試験直前までは、知識の溜め込みに努めることは必要です。
過去問を解いて、どこがよく出る分野、項目なのかを把握し、それと自分の知識を照らし合わせ、不足しているところを補っていく必要があります。
キャリアコンサルタント試験は、これまでの3回の過去問を見ていると、割と満遍なく出題されているため、逆に自分の弱点分野は見つけやすいはずです。そこをまず補強しましょう。
そして、試験で問われている箇所を起点に関連する知識を拡げていくのがいいんではないかと思います。
ただ、注意しないといけないのは、まだ3回しか行われていない、ということは、今後、出題傾向が変わる可能性もないことはない、ということでしょうか。実際、実技の論述は、過去3回でも出題形式が変わっています。
だからと言って、よほどのことがない限りは、問われるレベルが大幅に上がることは今は考えにくい。
もう1月も時間がない中で、大幅に知識レベルを上げるのは相当なもんです。
本試験で70点越えれば合格なのですから、そこを超えるべく、やれることを見据えてやっていきましょう。
ロジャーズの逐語録
- 作者: カールロジャーズ,畠瀬稔,Carl Rogers,加藤久子,東口千津子
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キャリアコンサルタントへの期待と役割
キャリアコンサルタントの国家資格化には、少子化の進行に伴う労働人口の減少という現実的な予測と、持続的経済成長の維持という政治的命題が背景としてあります。日本の労働生産性の低さはつとに指摘されてきました。今まで仮に一人で100万円稼ぎ出していたものを200万円稼げるようにしたい。日本人一人ひとりが仮に、今までよりもより多く稼げるようになれば、労働人口が減っていったとしても、経済成長は維持できるだろう。そのように考えた日本政府は、では、どうすれば国民の生産性を上げることができるのかを考え、いろいろと策を打ち出してきました。キャリア形成補助金、高齢者の雇用延長、女性活躍支援法など、雇用政策に関連する打ち手がどんどん打たれており、キャリアコンサルタントの国家資格化もその一つなのです。
この本の表題にある「働き方改革の担い手」とは、そうしたキャリアコンサルタントの背景を如実に表現しています。「働き方改革」を国が掲げるのは、ひとえに生産性向上が目的です。また、この言葉はワークライフバランスやダイバーシティー、健康経営とも繋がりを持ったものです。今や、両立は育児や介護だけではありません。自己啓発や副業まで両立を支援しようという企業も存在します。女性が中心を担う職場は珍しいものではなくなりましたし、高齢者、外国人と職場はますます多様化しています。そして、「働き方改革の担い手」となることをキャリアコンサルタントが期待されているとしたら、それは、キャリアコンサルタントが「自分らしい生き方の支援者」であるから、というのが答えなのでしょう。
『キャリアコンサルタント』は、キャリアコンサルタントって何?どんな資格?どうすれば取得できるの?どういう役に立つの?という疑問に、適切に答えられている本だと思います。
働き方改革の担い手「キャリアコンサルタント」自分らしい生き方の支援者
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社会心理学を復習する
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カウンセリングにおけるクライエントの心理過程
カウンセリングの間、クライエントにはどのような心理が働いているのか?
ふと、そんな疑問が湧いたところ、思いつくのは、ロジャーズの自己一致くらい。
これまでロープレでクライエント役をやったことくらいで、カウンセリングでクライエントの心理がどのように働いているのか、何がこころの中で起こっているのかについて、あまり考えたことがなかった。
クライエントの抱えている困りごとや悩み、モヤモヤしたものが、カウンセラーのかかわりによって、どのように変化していくのか、それを考えてみたいと思った。
むしろ、カウンセラーのかかわりとしての技法は学んできたものの、一方で、クライエントの側では何が起きているのかをあまりにも考えなさすぎる気がする。
伝え返すことで、クライエントに自問自答を促し、といったことではなく、クライエントの中で、カウンセリングの間、何が起こっているのかを知りたい。
それって、どうやればわかるんでしょうね?
逐語の読み込みか?
でも、何かしら、クライエントのこころの動きを知るためのポイントは知っときたいなあ〜。