キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

かかわり行動、できてますか?

聴き手として、視線を決して合わさない、顔を向けない、そんなワークを体験したことはありませんか?


カウンセリングやコーチングなどコミュニケーションについての研修、そう、キャリコンの養成講習でも、私は体験しました。


経験のある方は、このときの話し手としての体感を覚えていますか?


覚えていないという方、あるいは経験がないという方は、試しにやってみてください。


実は、これに似たようなことは日常よく目にします。

周りを観察してみましょう。

自分のひとに対する接し方と相手の表情や態度をくらべてみましょう。


これ、初対面のひとが相手のほうが勉強になります。


実技面接試験は初対面のひとですからね。

インテークでは、クライエントは初対面なのは当たり前。


面接は、こころが通じるかが勝負です。

話が通じるか、ではありません。


面接がうまくいかない理由のひとつに、クライエントへの関心が不足しているというのがあります。


何を聞こうか、何を質問しようか、うまくやろう、失敗したくない。

自分のことで精一杯になり、クライエントを見ていない。


これは自分自身に意識が向いている状態。


それでは、初対面のひととの信頼関係はつくれないですよね。


相手に好意的関心を向けること。

それを意識だけでなく、身体全体を使って表現すること。


好意的関心をもってるかどうかは、自ずと、態度に表れます。


視線の動き、声の調子、身体の向きなどから、このひとは自分の話を聞いてくれるのかどうか、話し手は察知します。


ああ、あんまり聴く気持ちないなあと思われたら、話し手の気持ちは萎えます。


初対面のひとに話すときは、誰でも警戒します。まして、自分の困りごと、悩みごとを打ち明けることはそうとうな気力と勇気が必要です。

好意的関心は、話し手のそんな気持ちを励まし、語りを促すのです。

「今日はどんなご相談でいらしたんですか?」と目も合わせず、棒読みで言われたら、話したいと思っていても、ためらいが生じて、ことばは口から出て来ません。

この場合のキャリアコンサルタントの態度は自己不一致な状態です。言っていることと態度が違うんですから。


まなざし、声、身体の動きなど、クライエントはキャリアコンサルタントそのひとを感じています。


応答のひとつやふたつ間違ったところで、問題はありません。


むしろ、かかわり行動ができていないことは致命的です。


クライエントが自己開示してくれないからです。


逆に、かかわり行動がしっかりできていると、クライエントがどんどん話してくれるようになります。

聴いてますよという合図を身体全体で表現すろこと。


何しろ、インテークの目的は、クライエントと良好な信頼関係を作ること、ですから。