キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

試験直前の迷いについて

試験が近づいてくると、特に、実技は、論述も面接も、何が正解なのかわからず、迷うことが増えてくるひともいらっしゃるのではないでしょうか。


私はそうでした。


知識の量と正解さが問われる学科と異なり、実技は何が正しいのか、よくわからんという状態にはまっていました。

一方で、試験直前でも、合格レベルまでもっていけるのが実技試験。

その鍵は受容、共感、一致です。


もし、実技で迷われている方がいれば、ぜひ、逐語録を作ることをオススメします。

そこで、辛くても何でも、自分の応答を見直してください。

あのときはこのように応答したけれど、他の応答がないか、考えてみてください。

これは仲間内でやったほうが効果はあります。ただ、ロープレをやって感想を言い合うのではなく、ひとつひとつの応答を検討し合いましょう。


オンライン会議ツールについて

おととい、CDA認定証が届きました。


これで、CDAの名乗りを上げられることができます。


標準キャリアコンサルタントが国家資格となり、CDAなどの民間資格は意味がなくなったかというとそうでもないと思います。


キャリアコンサルタント同士のつながりやスキルアップの機会が広がるというのは会員となるひとつのメリットだと思います。


今後、この資格をどのように活用していこうか、思案中です。

その方策の1つにいま考えているのが遠隔相談。そのツールとして、いいなあと今思っているのが、「zoom」というオンライン会議ツール。


https://zoom.us/jp-jp/feature.html


100人以上の人と同時にオンライン上で対話ができる、skypeよりも安定している、ホワイトボードも使える、資料の共有もできるなど、なかなか魅力的です。

ウェブ上での多人数・多拠点会議はもちろん、セミナーを開くことも可能。

使い道はいろいろと考えられそうです。


すでに使ってらっしゃるキャリアコンサルタントファイナンシャルプランナーも。







職場とは別の場所を持ちましょう

10日ほど前にウェブ登録をしてから、キャリアコンサルタントも、JCDA入会も、その後の手続きを行なっていませんでした。

今日、家に帰ってやろうと思います。


JCDAには、いくつかの会員区分があり、一般会員であれば、CDA養成機関に通っていなくても加入することは可能です。

CDA養成機関出身者はCDA会員として加入することができます。

私は今回、CDA会員で入会申請します。

この両者の違いって、CDAを名乗れるかどうか、ということとCDA会員のほうが千円年会費が安いということのようです。他にもあるのかもしれませんが、そこは追々、わかったらお知らせします。

今週末は、新規入会者向けのイベントに参加することにしていて、割と胸躍らせています。


最近、仕事のほうに時間を費やしてしまうことが多く、結構、疲れています。

職場だけというのは、ほんとう、ストレスしかたまりませんね。

ここ何年か、大学の通信をやったり、キャリアコンサルタントの養成講座に行ったりしていたので、そこで頭も気分も切り換えることができていました。

この体験から、職場とはまったく関係のないところに身を置くことはメンタルに良いと思っています。


職場の人間関係からも離れ、ふだんやっていることとは違うことをやっていると、そこで新たな気づきがあったり、気分が一新されたりします。

職場には長年そこで培われた文化があって、知らずうちに、そこに自分も染まっていることがあります。

なんかモヤモヤするなあというとき、職場にしかいないとそのモヤモヤの正体は見えてこないのですが、職場から離れると、その正体が見えてくることもあります。

それは会社帰りに同僚と居酒屋にいったり、休日にゴルフに行ったりではわからないものかもしれません。まあ、会社の中での人間関係をより濃くするためにはいいんでしょう。

モヤモヤの正体が、結局、職場の文化に馴染めない、受け入れられないということだってあると思います。それも自分なんでしょう。

職場に馴染めない自分を受け入れる。大切なことだと思います。


さあ、次はどんなフィールドに行こうかなと現在模索しているところです。試験終わってからというもの、なんか疲れっぽくて。


なんか、愚痴っぽくなって申し訳ありません。

キャリアコンサルタント試験対策まとめ(3) 面接

面接対策については、すでに結構書いてしまったため、ポイントだけ、箇条書きにしておきます。

 

・試験場には、実際に相談を受けにいくつもりでいきましょう。試験ではなく、実際に目の前に困っているひとから相談を受けるという気持ちで臨みましょう。

 

・試験中は、クライエントと一対一です。試験官は視界から消すことです。

 

・クライエントといい人間関係をつくるということを目標にしましょう。まずは、あなたのほうからクライエントへ、好意的関心を示しましょう。

 

・クライエントは、今日、なぜここにきたのか、最初にしっかり聴きましょう。何が困りごとなのか、何をキャリアコンサルタントに話したいのかを理解することに集中しましょう。

 

・面談中、クライエントから気持ちを離さないようにしましょう。

 

・この時間でやることは、クライエントの話をしっかり聴くことです。話が広がっていくために、しっかり、クライエントに伝え返しましょう。

 

・続けて質問しないようにしましょう。質問はクライエントの話を中断させ、クライエントの自問自答を邪魔します。また、次に何を質問しようかと考えるために、クライエントに集中できなくなります。


・焦らないこと。ゆっくり、ゆったりすすめましょう。早口なクライエントもいますが、そのスピードに合わせる必要はありません。こちらの応答は、むしろ、ゆっくりとクライエントに伝え返してください。


・面接から口頭試問に移るとき、頭の切り替えが必要です。面接を冷静に振り返り、試験官の質問にしっかり答えましょう。


・何ができて、できなかったのか、質問されたら、できたことは言い切ってください。自信をもって。


・このあとどうすすめますか?という質問は論述でも出てくる質問です。クライエントの主訴、問題を踏まえて、答えましょう。







 

キャリアコンサルタント試験対策まとめ (2) 論述

キャリアコンサルタント試験の論述試験は、実技試験の1つです。

出題形式、内容も試験機関により異なります。

逐語を元にしているのは共通していますが、

JCDAは、「相応しい」「相応しくない」といった問題、いくつかの用語を使って応答を比較させる問題が特徴。

一方の協議会は、どんな情報提供が考えられるかを書かせるといった特徴があります。

どちらの機関に申し込むかは、自分の得意不得意で選択するのが得策です。

単に合格率だけでの選択は落とし穴にはまりかねません。

というのも、論述、面接セットで合否が決まるからです。

面接は、試験とはいえ、やはり、面接。

当日のクライエントの話題や人柄にも影響を受けやすい。その日の自分の体調に左右されることもあるかもしれません。例えば、声が出ないこともあるかもしれません。

と考えると、ある程度の点数を論述ではとっておきたいところです。記述のほうが、クライエントにも左右されず、体調の影響も少ないからです。


極端な話、論述が足切りギリギリの20点だとすると、面接では70点必要です。

逆に論述が7割とれていれば、面接は55点でも合格なのです。

学科と違い、模範解答すら発表されないため、すぐには点数はわからないのですが、書けたという実感があれば、面接で心の余裕が出てきます。


論述の書き方は、次のようなところがポイントだと思います。

・簡潔に、解答範囲の8割を埋める

・解答の中に逐語録の応答を根拠として引用する。

・用語の使い方を間違えない


上記3点は、JCDAも協議会も共通のはずです。


私は、JCDA受験者のため、JCDAの傾向に合わせて、キーワードをピックアップし、そのキーワードを使って書くようにしました。


過去問を見ると、逐語を対比させますね。

一方は、コンサルタントとして相応しい応答がされ、もう一方は相応しくない応答が展開されている。

相応しい応答にはどんな特徴があるのか、相応しくないほうは?


それぞれの特徴を示すキーワードがあります。


あと、書きっぷりは言い切らない。


思われる。見受けられる。そんな言葉で締めくくる。というのも、問題には逐語の一部しか示されていないため、言い切るだけの根拠がないからです。


正解への手がかりは問題の中にあります。 


その点では、学科と同じです。


また、逐語録からいろんなことが想像されるし、普段はむしろ、想像を巡らせるのが逐語録の読み方としては私は正しいと思うのですが、この試験では、想像で解答するのはやめましょう。

あくまでも、問題で示されている範囲での解答をしましょう。


根拠のない解答はまずいと思います。

問題を読んで、その応答を元に類推できる範囲までだと思います。書いていいのは。


最後に、私が準備したキーワードのリストを載せておきます。



論述のキーワード

 編集

【相応しくない】

     価値観

     自己判断

     話の流れを変える

     思い込み

     問題解決

【相応しい】

     自己概念

     自問自答

     自己理解

     意思決定

     独特の表現

     キーワード

     自己探索

     経験

     意味

     当事者意識

【技法】

    いいかえ

    感情の反映

【プロセス】

    主訴

    展開

    関心

    信頼関係

    ラポール

    学習

    意図

【解答表現】

    見受けられる

    考えられる

    思われる

    うかがわれる

    可能性がある

    読み取れる

技法には、「開かれた質問」、「伝え返し」、「要約」は追加しておいたほうがいいですね。


問題解決は、JCDAでは、相応しくないほうに入ります。

なんででしょう?


私もよくわかりません。


ただ、出題されている問題を見てると明らかに、問題解決はキャリアコンサルタントとしては相応しくないキーワードなのです。


試験に出てくる、相応しくないキャリアコンサルタントはどうもクライエントを置き去りにして話を進めてしまいがちです。


そして、勝手に問題を解決してしまうのです。


クライエントが、どう思ってようが関係なく。


一方、相応しいキャリアコンサルタントは、クライエントに自問自答させて、経験を振り返させるように進めていきめすね。


経験代謝のプロセスと対比させたいんだろうなと出題者の意図を感じます。


国家試験なので、表立って経験代謝という言葉は問題には出てきません。


ただ、おそらく、経験代謝についての理解を聞かれているような気はするんですね。


「経験代謝? そんなの習ってない」

経験代謝は、CDAの認定学校でしか習いません。CDAのカウンセリング理論ですから。


もちろん、経験代謝を知らないと正解できないこともないと思いますよ。


なんだろ? 出題者の思いですかね?


経験代謝への思い。






キャリアコンサルタント試験対策 まとめ (1)学科

今回受験の体験から試験対策をまとめておきます。最初は学科から。


学科は養成講座の理論学習がベースになります。とにかく、そのベースを確実に固めましょう。土台がぐらついていると、知識は広がりませんし、応用も効きません。逆に、土台がしっかりしていると、対策も立てやすいですから、当たり前のことですが。

養成講座の理論学習をしっかりやるだけでも、そこそこな点数は取れるはずです。この「そこそこ」が合格に達するレベルなのかどうか、正直、私ではわかりません。第3回までなら、養成講座だけでも合格できたと思うのですが、第4回試験の結果からわからなくなりました。養成講座での学習以上の知識を問う問題が多かったからです。そのため、今後は、養成講座プラスアルファの学習が、試験対策として必要なんだろうと思います。


ただ、プラスアルファの学習を進める前に大事なことがあります。過去問を解くこと。

過去問を解くことで、どんな形で、どんなことが問われるのか、わかります。

また、過去問を解くことで、自分の得意、不得意がわかります。

そのうえで、プラスアルファの学習を進めましょう。


学科の試験対策として、次の3冊は必読です。


キャリアコンサルティング 理論と実際 4訂版

キャリアコンサルティング 理論と実際 4訂版

新時代のキャリアコンサルティング―キャリア理論・カウンセリング理論の現在と未来

新時代のキャリアコンサルティング―キャリア理論・カウンセリング理論の現在と未来

新版 キャリアの心理学―キャリア支援への発達的アプローチ

新版 キャリアの心理学―キャリア支援への発達的アプローチ


このブログでも、何回も紹介してきましたが、特に、木村先生、渡辺先生の本からは過去、何度も出題されています。また、「新時代のキャリアコンサルティング」は、キャリア理論、カウンセリング理論で最新のものも含めて、簡潔に整理されています。


労働経済、労働行政、キャリア教育などの知識は厚労省や総務者のホームページから報告書や白書がダウンロードできます。概要でいいので、ダウンロードして目を通しましょう。ダウンロードの際は最新のものをダウンロードしてください。

統計などの数字は、出題時期によって変わることが多いはもちろん、その内容やかきっぷりも変わります。対策講座でまとめられた資料が配布されることもあるかもしれませんが、統計の数字、傾向などのかきっぷりは直接、元の資料を見ておいたほうがよいです。なぜなら、書いてあるそのままが出題されることがあるからです。


学習方法や学習スタイルは、ひとそれぞれだと思います。記憶力が強い、暗記が得意という方もいれば、そうではないひともいます。

社会人の方が多いので、過去、自分がとってきたやり方でいいと思います。


私の場合、このブログの過去記事にもありますが、ポイントだけ書いたり、イメージにしたりということをボツボツやってました。


キャリアコンサルタント試験の学科は70点以上で合格です。この点、しっかり押さえましょう。何が言いたいかというと、100点も70点も合格という点では同じということです。

100点目指す必要はありません。

学科は知識を増やせばそれだけ点に結びつくため、やればやっただけ成果が出る性格の試験です。なので、報われやすいところに時間をかけやすいのですが、そこは割り切ってやる必要があると思います。

確かに、第4回で、出題の配分も知識の範囲も変わったことは事実です。ただ、70点という合格ラインは変わりません。もちろん、ハードル自体は上がっているため、過去よりも時間は必要だと思います。ただ70点とればいいという条件は変わりません。


キャリアコンサルタント試験は、学科だけの合格ではあまり意味はありません。実技も合格して初めて合格です。

この全体感を忘れないようにしましょう。


また、試験場では、学科がうまくいかなくても、すぐに頭を論述試験に切り替えましょう。後を引かないことが大事です。


キャリアコンサルタント試験合格体験記(8)試験当日のこと

キャリアコンサルタント試験は、学科と実技の論述、実技の面接と分けて行われますね。


申し込んだ試験機関によって会場も異なり、また、実技の面接は同じ試験機関でも、分散して行われます。

面接は2日ありますが、順番は生年月日順という、うわさをきいたことがあります。私は2日目の午後だったので、妙に納得できました。


試験会場は事前に場所は確認しておくのがベストです。

特に、実技面接は貸し会議室で行われるので、経路の確認は必須。

また、なるべく、余裕をもって家を出て、会場には早めに着くのがいいと思います。

近くの喫茶店でお茶するくらいの感覚がベスト。


試験会場は、キャリコンに限らずですが、緊張感でいっぱいです。その雰囲気に飲まれないようにしましょう。

隣の受験生は、今までみたことないような本、資料に目を通しているかもしれません。

まったく焦る必要はありません。

ひょっとして、めちゃくちゃその人のほうが焦ってるかもしれません。特に会場の雰囲気に飲まれないやすいひとはご注意。


試験会場に着き、自席を確認したら、私はます、トイレの場所を確認して、済ませておいてから、席に着くことにしています。

心を落ち着かせるために、目をつぶり、1〜2分、何も考えないようにします。とはいえ、いろんなことが思い浮かんだり、感じたりします。何か出てきたら、「雑念、雑念」と心で唱えます。浮かんできたことが消えるまで唱えます。すると、雑念は消えていきます。


「さっきの資料って、〇〇って書いてたけどそんな資料もらってないなあ」

とか、

「あのひと、木村本よんでたなあ」

とか、

「あれ、ローって、なんだったっけ?」

「試験官、緊張してるな。大丈夫かな」


そんな心で思い浮かんできたことは、一切、「雑念」と唱え、片付けてしまいます。


雑念が消えるまで。


このやり方はマインドフルネスのひとつなのですが、これが不思議と心を落ち着かせるのに効くのです。一度、お試しを。


学科は選択問題なので、知ってる問題をバァッと片付けます。そのあと、飛ばした問題を解きます。そのなかでも、時間がかかりそうな問題は飛ばします。最後に時間がかかりそうな問題を解きます。

解くときは問題用紙に印をつけ、あとで、マークシートを塗りつぶします。


マークシートの解き方は、大学受験からずっとこのやり方をしています。

時間配分には気をつけましょう。

マークシートが塗りきれなかったというのは泣くに泣けない。

なので、知ってる問題は極力時間をかけず、解くようにします。

ここで、問題をひととおり読んで、これは時間がかかるか、かからないかの見極めが大切になります。

試験は際限なく時間があるわけではないということは肝に命じておきましょう。効率的に解いていったほうが良いのです。


選択問題は、そこに正解が示されているのです。なので、極端な話、知らなくても正解を出せることもあると思って臨みましょう。

知ってる問題は確実に取る。知らなくても、正解に近いと思われるものを選ぶ。


今回、私が焦ったのは知ってる問題が、事前に予想していたよりも少なかったことでした。ひととおり解答したあと、時間があったので、正解と思われる数を数えると、あれっ、合格点に達していなかったのです。

それから、再度、知らなくて解答した問題を見直しました。あれこれ考え直して、解答し直しました。


学科のほうはそんな感じ。


午後の論述は余裕がありました。

出題形式も予想どおり。

何を書けばいいかは決めていたので。

論述の解答作成はあらためて別に書きます。

書き方と言葉を間違えなければ、論述は8割取れます。


一週間後が実技面接。

予定より1時間早く行き、会場を確認して、喫茶店で、前回紹介したスカイプ塾の資料に目を通しました。どんなクライエントが来ても、クライエントの味方という気持ちを忘れない、来談目的は忘れない、名前を心に刻む。促す、聴く、伝え返す。


実技が終わり、会場を後にしたときには、気分がすっと楽になりました。


試験官がストップをかけるまで、クライエントの話を続けられた。口頭試問で、変化球の質問が来たけれど、それもうまく答えられた。


やるだけやった。


あとは、結果を待つだけです。


気になっていたのは、学科で、また、解答の修正が出るのかなという点。


今回、学科は一度出された解答がひっ込められて、何ヶ所か修正されたのです。


一応、点数は今の解答だとクリアしてるはずたけれど、学科が心配でした。