キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

キャリアコンサルタント試験対策まとめ(3) 面接

面接対策については、すでに結構書いてしまったため、ポイントだけ、箇条書きにしておきます。

 

・試験場には、実際に相談を受けにいくつもりでいきましょう。試験ではなく、実際に目の前に困っているひとから相談を受けるという気持ちで臨みましょう。

 

・試験中は、クライエントと一対一です。試験官は視界から消すことです。

 

・クライエントといい人間関係をつくるということを目標にしましょう。まずは、あなたのほうからクライエントへ、好意的関心を示しましょう。

 

・クライエントは、今日、なぜここにきたのか、最初にしっかり聴きましょう。何が困りごとなのか、何をキャリアコンサルタントに話したいのかを理解することに集中しましょう。

 

・面談中、クライエントから気持ちを離さないようにしましょう。

 

・この時間でやることは、クライエントの話をしっかり聴くことです。話が広がっていくために、しっかり、クライエントに伝え返しましょう。

 

・続けて質問しないようにしましょう。質問はクライエントの話を中断させ、クライエントの自問自答を邪魔します。また、次に何を質問しようかと考えるために、クライエントに集中できなくなります。


・焦らないこと。ゆっくり、ゆったりすすめましょう。早口なクライエントもいますが、そのスピードに合わせる必要はありません。こちらの応答は、むしろ、ゆっくりとクライエントに伝え返してください。


・面接から口頭試問に移るとき、頭の切り替えが必要です。面接を冷静に振り返り、試験官の質問にしっかり答えましょう。


・何ができて、できなかったのか、質問されたら、できたことは言い切ってください。自信をもって。


・このあとどうすすめますか?という質問は論述でも出てくる質問です。クライエントの主訴、問題を踏まえて、答えましょう。







 

キャリアコンサルタント試験対策まとめ (2) 論述

キャリアコンサルタント試験の論述試験は、実技試験の1つです。

出題形式、内容も試験機関により異なります。

逐語を元にしているのは共通していますが、

JCDAは、「相応しい」「相応しくない」といった問題、いくつかの用語を使って応答を比較させる問題が特徴。

一方の協議会は、どんな情報提供が考えられるかを書かせるといった特徴があります。

どちらの機関に申し込むかは、自分の得意不得意で選択するのが得策です。

単に合格率だけでの選択は落とし穴にはまりかねません。

というのも、論述、面接セットで合否が決まるからです。

面接は、試験とはいえ、やはり、面接。

当日のクライエントの話題や人柄にも影響を受けやすい。その日の自分の体調に左右されることもあるかもしれません。例えば、声が出ないこともあるかもしれません。

と考えると、ある程度の点数を論述ではとっておきたいところです。記述のほうが、クライエントにも左右されず、体調の影響も少ないからです。


極端な話、論述が足切りギリギリの20点だとすると、面接では70点必要です。

逆に論述が7割とれていれば、面接は55点でも合格なのです。

学科と違い、模範解答すら発表されないため、すぐには点数はわからないのですが、書けたという実感があれば、面接で心の余裕が出てきます。


論述の書き方は、次のようなところがポイントだと思います。

・簡潔に、解答範囲の8割を埋める

・解答の中に逐語録の応答を根拠として引用する。

・用語の使い方を間違えない


上記3点は、JCDAも協議会も共通のはずです。


私は、JCDA受験者のため、JCDAの傾向に合わせて、キーワードをピックアップし、そのキーワードを使って書くようにしました。


過去問を見ると、逐語を対比させますね。

一方は、コンサルタントとして相応しい応答がされ、もう一方は相応しくない応答が展開されている。

相応しい応答にはどんな特徴があるのか、相応しくないほうは?


それぞれの特徴を示すキーワードがあります。


あと、書きっぷりは言い切らない。


思われる。見受けられる。そんな言葉で締めくくる。というのも、問題には逐語の一部しか示されていないため、言い切るだけの根拠がないからです。


正解への手がかりは問題の中にあります。 


その点では、学科と同じです。


また、逐語録からいろんなことが想像されるし、普段はむしろ、想像を巡らせるのが逐語録の読み方としては私は正しいと思うのですが、この試験では、想像で解答するのはやめましょう。

あくまでも、問題で示されている範囲での解答をしましょう。


根拠のない解答はまずいと思います。

問題を読んで、その応答を元に類推できる範囲までだと思います。書いていいのは。


最後に、私が準備したキーワードのリストを載せておきます。



論述のキーワード

 編集

【相応しくない】

     価値観

     自己判断

     話の流れを変える

     思い込み

     問題解決

【相応しい】

     自己概念

     自問自答

     自己理解

     意思決定

     独特の表現

     キーワード

     自己探索

     経験

     意味

     当事者意識

【技法】

    いいかえ

    感情の反映

【プロセス】

    主訴

    展開

    関心

    信頼関係

    ラポール

    学習

    意図

【解答表現】

    見受けられる

    考えられる

    思われる

    うかがわれる

    可能性がある

    読み取れる

技法には、「開かれた質問」、「伝え返し」、「要約」は追加しておいたほうがいいですね。


問題解決は、JCDAでは、相応しくないほうに入ります。

なんででしょう?


私もよくわかりません。


ただ、出題されている問題を見てると明らかに、問題解決はキャリアコンサルタントとしては相応しくないキーワードなのです。


試験に出てくる、相応しくないキャリアコンサルタントはどうもクライエントを置き去りにして話を進めてしまいがちです。


そして、勝手に問題を解決してしまうのです。


クライエントが、どう思ってようが関係なく。


一方、相応しいキャリアコンサルタントは、クライエントに自問自答させて、経験を振り返させるように進めていきめすね。


経験代謝のプロセスと対比させたいんだろうなと出題者の意図を感じます。


国家試験なので、表立って経験代謝という言葉は問題には出てきません。


ただ、おそらく、経験代謝についての理解を聞かれているような気はするんですね。


「経験代謝? そんなの習ってない」

経験代謝は、CDAの認定学校でしか習いません。CDAのカウンセリング理論ですから。


もちろん、経験代謝を知らないと正解できないこともないと思いますよ。


なんだろ? 出題者の思いですかね?


経験代謝への思い。






キャリアコンサルタント試験対策 まとめ (1)学科

今回受験の体験から試験対策をまとめておきます。最初は学科から。


学科は養成講座の理論学習がベースになります。とにかく、そのベースを確実に固めましょう。土台がぐらついていると、知識は広がりませんし、応用も効きません。逆に、土台がしっかりしていると、対策も立てやすいですから、当たり前のことですが。

養成講座の理論学習をしっかりやるだけでも、そこそこな点数は取れるはずです。この「そこそこ」が合格に達するレベルなのかどうか、正直、私ではわかりません。第3回までなら、養成講座だけでも合格できたと思うのですが、第4回試験の結果からわからなくなりました。養成講座での学習以上の知識を問う問題が多かったからです。そのため、今後は、養成講座プラスアルファの学習が、試験対策として必要なんだろうと思います。


ただ、プラスアルファの学習を進める前に大事なことがあります。過去問を解くこと。

過去問を解くことで、どんな形で、どんなことが問われるのか、わかります。

また、過去問を解くことで、自分の得意、不得意がわかります。

そのうえで、プラスアルファの学習を進めましょう。


学科の試験対策として、次の3冊は必読です。


キャリアコンサルティング 理論と実際 4訂版

キャリアコンサルティング 理論と実際 4訂版

新時代のキャリアコンサルティング―キャリア理論・カウンセリング理論の現在と未来

新時代のキャリアコンサルティング―キャリア理論・カウンセリング理論の現在と未来

新版 キャリアの心理学―キャリア支援への発達的アプローチ

新版 キャリアの心理学―キャリア支援への発達的アプローチ


このブログでも、何回も紹介してきましたが、特に、木村先生、渡辺先生の本からは過去、何度も出題されています。また、「新時代のキャリアコンサルティング」は、キャリア理論、カウンセリング理論で最新のものも含めて、簡潔に整理されています。


労働経済、労働行政、キャリア教育などの知識は厚労省や総務者のホームページから報告書や白書がダウンロードできます。概要できますいいので、ダウンロードして目を通しましょう。ダウンロードの際は最新のものをダウンロードしてください。

統計などの数字は、出題時期によって変わることが多いはもちろん、その内容やかきっぷりも変わります。対策講座でまとめられた資料が配布されることもあるかもしれませんが、統計の数字、傾向などのかきっぷりは直接、元の資料を見ておいたほうがよいです。なぜなら、書いてあるそのままが出題されることがあるからです。


学習方法や学習スタイルは、ひとそれぞれだと思います。記憶力が強い、暗記が得意という方もいれば、そうではないひともいます。

社会人の方が多いので、過去、自分がとってきたやり方でいいと思います。


私の場合、このブログの過去記事にもありますが、ポイントだけ書いたり、イメージにしたりということをボツボツやってました。


キャリアコンサルタント試験の学科は70点以上で合格です。この点、しっかり押さえましょう。何が言いたいかというと、100点も70点も合格という点では同じということです。

100点目指す必要はありません。

学科は知識を増やせばそれだけ点に結びつくため、やればやっただけ成果が出る性格の試験です。なので、報われやすいところに時間をかけやすいのですが、そこは割り切ってやる必要があると思います。

確かに、第4回で、出題の配分も知識の範囲も変わったことは事実です。ただ、70点という合格ラインは変わりません。もちろん、ハードル自体は上がっているため、過去よりも時間は必要だと思います。ただ70点とればいいという条件は変わりません。


キャリアコンサルタント試験は、学科だけの合格ではあまり意味はありません。実技も合格して初めて合格です。

この全体感を忘れないようにしましょう。


また、試験場では、学科がうまくいかなくても、すぐに頭を論述試験に切り替えましょう。後を引かないことが大事です。


キャリアコンサルタント試験合格体験記(8)試験当日のこと

キャリアコンサルタント試験は、学科と実技の論述、実技の面接と分けて行われますね。


申し込んだ試験機関によって会場も異なり、また、実技の面接は同じ試験機関でも、分散して行われます。

面接は2日ありますが、順番は生年月日順という、うわさをきいたことがあります。私は2日目の午後だったので、妙に納得できました。


試験会場は事前に場所は確認しておくのがベストです。

特に、実技面接は貸し会議室で行われるので、経路の確認は必須。

また、なるべく、余裕をもって家を出て、会場には早めに着くのがいいと思います。

近くの喫茶店でお茶するくらいの感覚がベスト。


試験会場は、キャリコンに限らずですが、緊張感でいっぱいです。その雰囲気に飲まれないようにしましょう。

隣の受験生は、今までみたことないような本、資料に目を通しているかもしれません。

まったく焦る必要はありません。

ひょっとして、めちゃくちゃその人のほうが焦ってるかもしれません。特に会場の雰囲気に飲まれないやすいひとはご注意。


試験会場に着き、自席を確認したら、私はます、トイレの場所を確認して、済ませておいてから、席に着くことにしています。

心を落ち着かせるために、目をつぶり、1〜2分、何も考えないようにします。とはいえ、いろんなことが思い浮かんだり、感じたりします。何か出てきたら、「雑念、雑念」と心で唱えます。浮かんできたことが消えるまで唱えます。すると、雑念は消えていきます。


「さっきの資料って、〇〇って書いてたけどそんな資料もらってないなあ」

とか、

「あのひと、木村本よんでたなあ」

とか、

「あれ、ローって、なんだったっけ?」

「試験官、緊張してるな。大丈夫かな」


そんな心で思い浮かんできたことは、一切、「雑念」と唱え、片付けてしまいます。


雑念が消えるまで。


このやり方はマインドフルネスのひとつなのですが、これが不思議と心を落ち着かせるのに効くのです。一度、お試しを。


学科は選択問題なので、知ってる問題をバァッと片付けます。そのあと、飛ばした問題を解きます。そのなかでも、時間がかかりそうな問題は飛ばします。最後に時間がかかりそうな問題を解きます。

解くときは問題用紙に印をつけ、あとで、マークシートを塗りつぶします。


マークシートの解き方は、大学受験からずっとこのやり方をしています。

時間配分には気をつけましょう。

マークシートが塗りきれなかったというのは泣くに泣けない。

なので、知ってる問題は極力時間をかけず、解くようにします。

ここで、問題をひととおり読んで、これは時間がかかるか、かからないかの見極めが大切になります。

試験は際限なく時間があるわけではないということは肝に命じておきましょう。効率的に解いていったほうが良いのです。


選択問題は、そこに正解が示されているのです。なので、極端な話、知らなくても正解を出せることもあると思って臨みましょう。

知ってる問題は確実に取る。知らなくても、正解に近いと思われるものを選ぶ。


今回、私が焦ったのは知ってる問題が、事前に予想していたよりも少なかったことでした。ひととおり解答したあと、時間があったので、正解と思われる数を数えると、あれっ、合格点に達していなかったのです。

それから、再度、知らなくて解答した問題を見直しました。あれこれ考え直して、解答し直しました。


学科のほうはそんな感じ。


午後の論述は余裕がありました。

出題形式も予想どおり。

何を書けばいいかは決めていたので。

論述の解答作成はあらためて別に書きます。

書き方と言葉を間違えなければ、論述は8割取れます。


一週間後が実技面接。

予定より1時間早く行き、会場を確認して、喫茶店で、前回紹介したスカイプ塾の資料に目を通しました。どんなクライエントが来ても、クライエントの味方という気持ちを忘れない、来談目的は忘れない、名前を心に刻む。促す、聴く、伝え返す。


実技が終わり、会場を後にしたときには、気分がすっと楽になりました。


試験官がストップをかけるまで、クライエントの話を続けられた。口頭試問で、変化球の質問が来たけれど、それもうまく答えられた。


やるだけやった。


あとは、結果を待つだけです。


気になっていたのは、学科で、また、解答の修正が出るのかなという点。


今回、学科は一度出された解答がひっ込められて、何ヶ所か修正されたのです。


一応、点数は今の解答だとクリアしてるはずたけれど、学科が心配でした。


キャリアコンサルタント試験合格体験記(7)スカイプで学ぶ クライエント中心療法を学ぶ

養成講座でのロープレは、受講生同士で行うことがほとんどでしたが、中間試験、修了試験の時だけは合格者の方がクライエント役を務め、試験に出てくるような話題で行いました。受講生同士で行うと、毎回ひとは違うようにはするものの、お互いがシロウトなので、何が良くて何がまずいのかが結局よくつかめません。ずっと講師やTAがついてアドバイスしてくれるものでもありません。

なので、私のクラスでは中間試験でのロープレは教室に戸惑いが充満していました。今まで触れたことのないような話題、予想つかないクライエント役の反応、コンサルタント役の受講生の応答に、焦り、迷い、不安が見事に現れていました。かくいう私自身、クライエント役にイマイチ入り込めませんでした。

中間試験で私がクライエント役からもらったフィードバックは手厳しいものでした。最初は聴いてもらっている感じだったが、途中から話しづらかった。ほんとうは上司の話がしたかった。

修了試験でも、その雰囲気はあまり変わりませんでした。このときは、前回と違い、私自身では、うまくやれたと思っていました。ただ、講師からのフィードバックは厳しいものでした。


修了試験が終わった段階で、私は途方に暮れていました。

3月末に養成講座を修了して、試験までの約2ヶ月、これからどのように試験対策をすすめていってよいのやら。

学科はたぶん大丈夫、と見込みは持ってました。過去問を解いて、合格ラインは超えていたため、後は苦手としている労働行政やキャリア教育の点数を取りに行くかいかないか、くらいに考えていました。そのため、実際の試験では冷や汗かきましたが。

問題は、やはり、実技です。

論述は何を書いていいのか、さっぱり見当がつかない。

面談は、それこそ、何をしていいのかもわからない、という状況でした。

 

そんな3月末から4月のころを考えると、実際、今回の試験結果がよく出せたなと感じます。そして、つくづく、出会ってよかったと思います。それが、今回、ご紹介するスカイプ塾です。

 

スカイプ塾ーキャリアカウンセラーCDAへの道を歩いて

http://m.skype-juku.webnode.jp/

 

私は4月に入塾しましたが、最初に驚いたのは登録して送られてきた資料です。ちなみに資料はファイル便で送られてきます。

面談虎の巻、ロープレの音声など。

面談をどうすすめていけばいいのかわからないと途方に暮れていた私には、これらの資料は非常に有難いものでした。ロープレの音声はそれこそ、iPhoneで何回きいたことか。

面談虎の巻は私のバイブルになりました。

 

ロープレは、スカイプで、一対一で行われます。私はスカイプも使ったことがなく、また、会ったこともないひとと話すというのは多少戸惑いもありましたが、塾長の温かみのある、朗らかな声で、「今どんな状況ですか?」と問いかけられたときには、すっと今自分が感じている試験に対する不安をそのまま打ち明けることができました。とても話しやすい。

そのあと、初めて塾長とロープレを行いましたが、そのとき「大丈夫だと思いますよ。受容ができているから」という一言はそれから試験までの私の気力の支えになりました。

正直言えば、この「受容」という言葉と自分のロープレが結びついてはいませんでした、この時。

もちろん、それがロジャーズの言葉だと知ってはいます。では、自分の応答のどこが受容と結びついているのがは、そのときはわからなかったのです。

(参考 このブログにも、一部書いていました。次の記事です)

 

amq87-coaching.hatenadiary.jp

 

塾長とは計4回、指導していただきました。

4回になったのは、4月に二回受けた後、私が仕事にかまけて間を少し開けてしまったためです。

その間、予約が埋まってしまっていたため、私が予約を入れようとしたときには学科試験の前日と実技試験の前の日しか空きがありませんでした。

 

その間、急遽、通っていた養成講座で開かれた面接対策に参加したり、スカイプ塾のブログをプリントアウトして読み込んだり。塾長のロープレの音声を繰り返し聴いたり。

 

養成講座の面接対策では、計8人。初日はひとり15分のロープレと5分の口頭試問を行い、講師や受講生からのフィードバックを受けるというものでした。そこで、私は面談虎の巻のとおりのロープレができ、結構、そこで調子に乗ったのです。ところが、2日目、現役の方を相手にしたロープレは、時間を使い切れず、うまくいきませんでした。

(参考 このときのロープレは過去記事にしています。)

 

amq87-coaching.hatenadiary.jp

 

3回目のロープレで塾長にこのときのロープレを話すと、いくつか質問いただきました。私が話した限りでのクライエントの状況から想定されることではあるのですが、私には何も答えられませんでした。そりゃ聞いてなければ答えられるはずがありません。

このときは、私が話したことを踏まえ、このときのロープレの題材を選んでいただいたのだと思います。調剤薬局に務める50代の女性。途中まで進み、立て続けに質問してしまい、私の応答がつまったところで、いったん中断。

「このひとの仕事、わかりますか?」

調剤薬局に勤められています」

調剤薬局で何してるんですか?」

「えーと」

「このひとの来談目的は何ですか?」

「娘さんがひとり立ちして、空の巣症候群のように気力が落ちた、ということでしょうか」

「気力が落ちて、どうですか?」

「・・・」

「仕事はどうですか?」

「そう、うーん、仕事は・・・」

「これはキャリアコンサルティングですよね。なので、仕事なんですよ。そこから離れることはないんですよ」

そして、冒頭のあいさつから再開です。今度は15分手前くらいまで進みました。クライエントは自分の辛さを具体的に話したあと、「だから、もう、しんどいんです」とため息をつきます。

「そうですか、しんどいというのはどんなお気持ちなんですか?」

「しんどい・・・!? しんどいはしんどいですよ」 

ムッとしています。

そこから、応答は少し続きましたが、私は対応できず、中断です。

「なんで、しんどいってどういう気持ちなんですかってきいたんですか?」

私は答えられませんでした。

「ああ、このひとは私の話を聞いてないんだなと思いましたよ。気持ちが離れていきましたよ」

「しんどいという言葉はクライエントの自己概念と結びついた言葉だと思ったんです。クライエント独特の表現だと。なので、そこは焦点を当てようと」

「それは勉強のし過ぎです」

私は呆気にとられました。

「なんか、あるんじゃないかとか、深い心理が隠されてるんじゃないかとか、そんなの思っちゃダメです。むしろ、しんどいんですっていったら、しんどいんですねって、そのまま返せばいいんです」

クライエントの気持ちに寄り添うということは何度も養成講座でも説明を受けましたが、このときの塾長の説明はストンと腹に落ちました。

私はこのとき、確かに、クライエント独特の表現に焦点を当てましょうという公式どおり応答したのです。ただ、公式というのは、どんな時にも、どんな場面でも使えるものではありません。ときに、クライエントとの関係を一挙に壊してしまう場合もあります。

「クライエントから気持ちをはなさないことです。気持ちがくっついていたら、しんどいってどういう気持ちですか、って言葉は出てきません」

 

共感。そう、私に決定的に足りないところは共感だったのです。

(参考 このときのことは、そのころ、こんな風に書いていました。)

amq87-coaching.hatenadiary.jp

 

 

この3回目のロープレは、いま考えれば、試験1週間前、直前ということも塾長には配慮いただいたのだと思います。時間延長していただいたこともあり、私はにとっては密度の濃い、気づきの多い時間でした。

このとき、「クライエントの味方」という言葉もいただいたのですが、これはスカイプ塾の合格の声で書きましたので省略します。興味のある方は是非、こちらで確認してみてください。

http://m.walk-way.webnode.jp/

何人かの方が合格の声をかかれていますが、タイトルに「クライエントの味方」とあるのが私の書いたものです。

 

塾長のアドバイスは、抽象的な概念ではなく、面談の場での応答に結びつく、具体的なものでした。

「話しやすかった」とか、「人柄がでていた」とか、感覚的なものではなく、「事柄しか焦点を当てていない」と指摘して終わるような単純なものではありません。

クライエントととの面談の流れの中で、何をしないといけないのか、何をしてはいけないのかをきちんと腹落ちさせていただきました。

私が何ができていて、何がまずいかを判断し、的確に指導していただきました。

スカイプ塾を経験された方が、おそらく、塾長から得たアドバイスはさまざまのはずです。それは他の方が書いている合格の声を読んでもわかります。受講生の一人ひとり、抱えている課題は違うのでしょう。それに合わせて指導されていることが、合格の声を読んでいると感じます。それがスカイプ塾の高い合格率につながっているのだと思います。

 

とはいえ、塾長の指導の根幹はとてもシンプルです。ただ、そのシンプルさは、勝手な推測ですが、何が通用して何が通用しないかを経験されてきたなかで、まとめられたものだと思います。

それが、塾長がブログで書かれている、「クライエント中心療法」なんでしょう。

「クライエント中心療法」は、ロジャーズに立ち戻ってみても、そのシンプルさは、数多ある心理療法のなかでも飛び抜けています。

ロジャーズの必要十分条件は、図にすると、こんな感じだと思います。

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クライエント中心療法も、ロジャーズもキャリアコンサルタントの教科書には必ずでてきます。受容、共感、一致は、基本的態度として教わります。

ただ、面談での具体的な応答として説明できる方はあまりいないのではないかと思います。

たぶん、「共感とは、クライエントの経験をクライエントが感じているように理解しながら、それがあたかもクライエントが感じているようにということを失わない感じ方」とか、説明しろと言われれば、教科書に書いてあるような説明はできます。では、面談でどんな応答をすれば共感的理解なのか、それはなかなか教科書の説明ではわかりません。

ロジャーズの言っていることは、そもそも、一般的な説明が難しいんじゃないのかと感じることがあります。というのも、それはロジャーズ自身の体験に根ざしたものだからです(実際、ロジャーズの論文を読むと、ロジャーズ自身の経験から書き起こされているものが多いことに気づきます)。なので、一人ひとりが自分の言葉で理解するしかないんではなかろうか。受容、共感、一致も自分の言葉で表現できる。自分がやっていることについて、自分の言葉で、その意図を表せる。もちろんクライエント中心療法を自分の理解の仕方に合わせ的確に案内していただけるひとがいることは非常に心強い。

そして、「クライエント中心療法」は、やはり、キャリアコンサルタントを志すなら、基本として身につけておくべき必須のものです。

ブリーフセラピーや解決志向、ナラティブアプローチ、動機づけ面接、認知行動療法など、技法はいくつもあり、ついつい、もっと自分にあった技法があるんじゃないかと探してみても、あまり、役には立ちません。テクニックだけ覚えても、例えば、ミラクルクエスチョンやスケーリング質問を覚えても、それだけでは面談はうまくいきません。逆で、クライエント理解があって、それらの技法が活きるのです。これはまた、伝え返しという、クライエント中心療法の代表的な技法にも同じことが言えるはずです。技法は態度と一体でないと役に立たないどころか、クライエントを悩ませてしまうものでもあるからです。

私がスカイプ塾で学んだことで、最も大きいことは「クライエント中心療法」が基本ということを体感したことです。

 

結局、それが試験合格の一番の近道でした。

つらつら書いてきましたが、最初に書いたように、養成講座が終わった時点での私の実力はとても合格できるようなものではありませんでした。それこそ、クライエント中心療法は、まあ、理想で、そこを目指して頑張ろうということなんだろうけど、なかなかたどり着けないから、というような、なんか、昔の言葉でいえば、日和った考え方でした。それが考え方が変わりました。見事に。

 

この体験をただ、ただ共有したいと思い、この記事を書きました。

1人でも多くの方が、スカイプ塾に入塾され、「クライエント中心療法」を体験されることで、キャリアコンサルタント試験に合格されるといいなあと願っています。

 

キャリアコンサルタント試験の受験生の方は是非、一度、スカイプ塾への登録をオススメします。

 

 

 

 

 

 

キャリアコンサルタント試験合格体験記(6) 面談スキルの向上のために

前にも書いたかもしれませんが、養成講座だけでは実技試験に確実に合格することはほぼないと思われます。すでに高い傾聴スキルを持っている方であれば受かるのかもしれませんが、そうしたスキルを持たない人が養成講座の限られた時間で、実技試験に合格するのはよほどの幸運としか、私にはかんがえられません。

そう考える理由はいくつかあります。

ひとつは、試験の15分というロープレを養成講座ではほぼやらないからです。

また、逐語録は作成はしましたが、自分のクセを細かくチェックしていただける機会があまりないからです。

さらに、事例を掘り下げるということもしませんでした。

中間試験、修了試験のフィードバックはあっても、話しやすい、人柄が出ている、と漠然として、具体的な改善につながるアドバイスはあまりありませんでした。

 

限られた時間で、厚労省が指定するカリキュラムをこなすには、ロープレを十分にやれる時間は取れないのかもしれません。

 

ただ、これらは私の経験でしかないので、人によっては違うのかもしれないですね。

 

とはいえ、やはり、ロープレは数をこなすことに越したことはありません。

 

早めに、ロープレの時間を設定するようにしましょう。

その際、講師、チューター、あるいはそのスクール出身の合格者など、誰かアドバイスしてくれるひとを探し、お願いしましょう。

レコーダーは必須。

ロープレをやったら逐語に落とす。

逐語を誰かに添削してもらうのも勉強になります。講師に頼んでみましょう。

15分のロープレに早めに慣れておくことです。

できれば、どちらの試験機関で受けるかも早めに決めておけば対策も立てやすいですね。

試験対策は、養成講座が終わるのを待つ必要はありません。

私の場合、指導いただいたことも素直に受け止め、自分なりにこうやればいいんじゃないかと整理できたのは試験前日でした。

このブログで、何度も更新してきた次の図です。

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養成講座修了後、あたふたしつつ、アドバイスを受けながらわかったことは、 受容、共感、一致、つまり、ロジャーズの必要十分条件をできるようにすること。しっかり傾聴すること。

面接実技は、初回面接という場面設定で行われますが、そこでの一番の目標はクライエントと良好な人間関係を結ぶことです。

そのためには、まず、コンサルタントはクライエントといる間、ごまかさない、思っていないことは言わない、そうした態度でいることが必要です。そして、クライエントをひととして受け入れ、クライエントのことばやしぐさをそのまま受けとめる。そして、クライエントが話したことやしぐさから感じとったことをしっかり伝え返してあげる。そのうえで、私はあなたのことを理解できてますかと確認する。

まとめると、クライエントから気持ちを離れさせないということになります。

気持ちを離さず、とにかく、クライエントを理解することに徹する。

私が試験で心がけたのは今書いたことです。


面談の間、コンサルタントとしてやることをまとめたのが次の図です。


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結局のところ、コンサルタントとしてやることは、クライエントに存分に話してもらうように働きかけること。それをしっかりと聴くことなんですね。

クライエントに話を促す、クライエントの話を聴く、聴いたことを伝え返す、この繰り返しです。それを何回か繰り返した後、話をまとめます。

試験時間の15分だと、だいたい、話をまとめるかどうかというところで終わりです。主訴を確認できるかどうか、というところでしょう。

試験では、ロープレのあと、すぐに口頭試問に移ります。そこで、クライエントが訴えたかったことは何か、つまり、主訴ですね、そして、キャリアコンサルタントとして見たクライエントの問題は何か、今後、この面談をどのようにつづけていくか、といったことをたずねられます。論述の設問と似た内容です。そのためには、それに答えられるように備えておく必要があります。

言い換えると、ロープレは途中で終わっても、キャリアコンサルタントとしてあなたはクライエントのためにどんな支援ができますかと聴かれているんですね。


ロジャーズの受容、共感、一致は、大学のスクーリングでもやりましたし、養成講座でも学びました。ただ、あまり意識してロープレをしたことはありませんでした。なので、今回、あらためて、ロジャーズの言っていることはなんなのか、どういうふうにやればいいのかを自分なりにまとめました。それが結果的にうまくいきました。


他の記事でも書いたように、私はJCDA受験なので、これが協議会でも通用するのかどうかはわかりません。おそらく、今の時点で考えると、少し違うアプローチを取るだろうとは思います。


 

 

 

キャリアコンサルタント試験合格体験記(5) 養成講座の雰囲気

さて、キャリアコンサルタントの養成講座には、クラス内に独特の雰囲気が生まれます。なぜかというと、特に、応用実習では自己開示する機会が多いからだと思います。クラスによっては非常に強い連帯感が結ばれることもあります。ただ、すべてのクラスがそうだとは限りません。

応用実習では、面談のロープレもやりますが、自身の自己理解のワークもやります。ジョブカードも作ります。そうした機会で、おそらく、ふだん話さないようなことを話すこともあります。

そういう意味では、資格取得ということをちょっと脇に置くと、養成講座は自己理解のためと考えられそうです。

カウンセラーには深い自己理解が求められています。それは自分のありのままを受け入れていなければ、クライエントを受容できないからです。

これ、何のことか、ピンと来ますか?

頭では理解した気になってしまうのですが、これ、体験してみないと理解できないことだと思います。私は、今は、理解したとは言えない、だけれど、だんだんと理解に向かってるような気がします。というのは、ひとを以前よりは許せるようになったと気づいたからです。最近は少し前戻って来たと感じることもあります。

 

具体的には言えませんが、ふだん打ち明けないような話をすることで、独特の親密さが生まれてくることは確かです。

 

その意味では同じ資格取得を目指す仲間意識が生まれやすいと言えるでしょう。

そういう雰囲気が心地よい人もいますし、苦手な人もいるでしょう。

ただ、どちらでもよいのです。無理をする必要はありません。

ただ、そこで自分の好きに過ごして良いのです。