キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

キャリアコンサルタント試験に役立つ本

キャリアコンサルティング試験合格に役に立った本をご紹介。

 

先ずは定番ですが、

キャリアコンサルティング 理論と実際 4訂版

キャリアコンサルティング 理論と実際 4訂版

 
新版 キャリアの心理学―キャリア支援への発達的アプローチ

新版 キャリアの心理学―キャリア支援への発達的アプローチ

 

 この2冊は必読です。試験作成担当者のネタ本ではないかと思うくらい。

これからの試験では、次の本も外せないでしょう。 

新時代のキャリアコンサルティング―キャリア理論・カウンセリング理論の現在と未来

新時代のキャリアコンサルティング―キャリア理論・カウンセリング理論の現在と未来

 

 

上記3冊は、試験に直結するものですが、いきなり読み進めようとするにはハードルがあるなあと感じる場合、キャリアコンサルタントって?というイメージがつかめる本が役に立ちます。それには次の3冊がオススメです。

 

キャリアカウンセリング (21世紀カウンセリング叢書)

キャリアカウンセリング (21世紀カウンセリング叢書)

 

宮城先生のこの本も定番ですね。

この本を読んでから、木村先生の「理論と実際」に進むのもアリです。

キャリアカウンセリング再考―実践に役立つQ&A

キャリアカウンセリング再考―実践に役立つQ&A

 

「再考」と書かれていますが、カウンセリングとは? キャリアカウンセリングとは?から、実践や将来ビジョンを考えるにも役立つ本です。

また、キャリア理論をどのように活用するのか、といったことも書かれているので、養成講習で学んだ知識を整理するヒントも得られるのではないかと思います。

会社と個人を元気にするキャリア・カウンセリング

会社と個人を元気にするキャリア・カウンセリング

 

金井壽宏先生の編著によるもので15年ほど前の本ですが、様々な論者によるキャリア論は、自分なりに理論を整理するのにとても役に立ちます。

この本で、金井先生は組織開発、トランジション(転機)についてまとめているのですが、「企業内キャリアコンサルタント」への期待が大きいことを考えると、そこにもヒントが隠れていそうです。

 キャリアコンサルタントを受けてみようかと資格取得を考えている人は先ずこの本を紐解いてみるのがオススメです。

キャリアコンサルタントがどんな資格なのか、試験はどんな内容かを余さず把握できます。また、現役コンサルタントのレポートは、イメージを膨らませるのに非常に有益です。

試験の内容に合わせて、情報源(厚労省資料など)が掲載されているのも便利。

 

キャリアコンサルタントもそうですし、他の資格でもそうですが、この資格をとってどんな仕事をやっていくのか、具体的なイメージを持っておくことは、学習の支えになります。その資格を取得した方たちの語りは、イメージを膨らませるための題材になります。

 

キャリコンの力 キャリア・コンサルタントの人間力と能力 (Parade books)

キャリコンの力 キャリア・コンサルタントの人間力と能力 (Parade books)

 
キャリアカウンセリングとメンタル 心に不安を抱える人へのサポート力向上に (Parade books)

キャリアカウンセリングとメンタル 心に不安を抱える人へのサポート力向上に (Parade books)

 

 

私の場合、松尾さんから影響を受け、自分なりのキャリアコンサルタントのイメージを模索している最中ですが、キャリアコンサルタントって、こんな仕事もするんですね、ということが上記2冊でよく分かります。仕事はお客さん=クライエントがいらっしゃってこそやれる、キャリアコンサルタントだからできるということではないんですね。松尾さんは、目の前のクライエントの問題を解決することを一心に学びを続け、仕事の幅を広げていらっしゃいます。

 

キャリアコンサルタント試験での実技に役立つ本をいくつか挙げておきます。

 

傾聴術―ひとりで磨ける“聴く”技術

傾聴術―ひとりで磨ける“聴く”技術

 
プロカウンセラーの聞く技術

プロカウンセラーの聞く技術

 

 

傾聴に関する本では、この2冊が定番だと思います。

古宮さんの傾聴に関する本は何冊かありますが、私はこの本が説明が一番シンプルで、またワークブックにもなっているという意味で、とてもいい本だと思います。

東山さんの「聞く技術」も非常に参考になります。

 

カウンセリングの技法

カウンセリングの技法

 

 40年近く前の本ですが、有名な「コーヒーカップ方式」はこの本に書かれています。

 

ここまでは結構、キャリアコンサルタントに関する他のブログでも重複している本が多いと思います。

次の2冊は、あんまり見かけないと思いますが、実は一番学科でも実技でも応用がきく本です。

 

生きるために大切なこと

生きるために大切なこと

 

 アドラー本は色々と発刊されていますが、それらの大半は、アドラーを引用しながら自説を展開しているものが多いと私は思っています。もちろん、向後先生の「幸せな劣等感」のように例外もあるのですが、読んでいるとアドラーが言っていることなのか、著者が言っているのかわからなくなることがあります。

アドラーの翻訳も色々ありますが、最も読みやすいのが、この本です。

アドラーがなぜ、応用が効くかというと、キャリア理論でもカウンセリング理論でも、アドラーが言っていることに近いものが多いからです。私は、アドラーを読むことで、いろいろな理論がアドラーに紐づけて整理できました。

 

こころの処方箋 (新潮文庫)

こころの処方箋 (新潮文庫)

 

 河合先生は、他にも「カウンセリングの実際問題」など、カウンセリングに関する本を書かれていますが、私はその中でも、この本が一番参考になりました。簡潔な表現で書かれていますが、実技ではそれが一番役に立ちます。ただ、中身はとても深い。のっけから「他人と分かり合えるはずがない」と言い放たれるところから始まりますが、一方で、「人間は他人との共感を求めずにはいられない」とも先生は指摘します。いきなり、ポーンと投げ出された気分になります。そこにこの本の奥深さがあります。理屈では理解できないところがあります。でも、ひとの心理って理屈じゃないですもんね。

 

参考にしていただければ幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

目力、顔、姿勢は大事

しぐさのコミュニケーション―人は親しみをどう伝えあうか (セレクション社会心理学)

しぐさのコミュニケーション―人は親しみをどう伝えあうか (セレクション社会心理学)


かかわり行動としてあげられる、視線、声などキャリアコンサルタント養成講習でも出てきますが、大事ですと言われただけで、で、めんだんでどうすればいいのかはほとんど教えられることはありませんでした。
感情の読み取りという点では、言葉よりもむしろ、視線や表情、態度などに表れることが多いのにもかかわらず。
で、前から気になっていたので、大学のときの教科書を読み返すことにしました。
それが大坊先生の本なのですが、コミュニケーションでの非言語的行動についてのヒントが満載です。心理学で積み重ねられてきた研究が様々取り上げられています。
より広く、コミュニケーション一般についてのものなので、応用範囲は広いため、カウンセリングだけを扱ったものではないですが、キャリアコンサルタントの面談への示唆が得られます。
ひとを聴く、という点では、言葉以外のところにもクライエント理解のための手がかりをつかむことが大事だと思います。

キャリアコンサルタントの可能性を読む

専門家の学びあいのなかから生まれたと「はじめに」に書かれていますが、だからなのでしょうか? 開かれた対話という印象を持ちました。
執筆者の方々は、すでにキャリアコンサルタントとして活躍されている方々です。
その活動されている相談現場に立った内容は、私には非常に新鮮でした。キャリアコンサルタントの本のなかでも、この本のように、現場をうかがい知ることができる本はそうそうありません。
そして、このような本こそ貴重だと思います。特に、これからキャリアコンサルタントの道を歩もうとするなら、具体的に、キャリアコンサルタントは何をするひとなのかなど、この本から学ぶことは多いと思います。
そして、読んでいると、いつの間にか、励まされている気になる。
キャリアコンサルタントを目指すなら、この本と対話をしつつ、自分はどんなキャリアコンサルタントを目指すのかを一度は考えておきたいものです。

キャリコンの力 キャリア・コンサルタントの人間力と能力 (Parade books)

キャリコンの力 キャリア・コンサルタントの人間力と能力 (Parade books)



合格通知が届きました‼️

本日、合格通知が届きました。

私は仕事のため、家族に写メで送ってもらいました。


結果通知書、合格証書、セットなんですね。


密着はがきです。


結果は、

●学科は、すでに解答から予測していたとおり、合格点ギリギリ

●実技は、論述8割、面接7割


実技は、主訴・問題の把握、具体的展開、傾聴、振り返り、将来展望それぞれに判定はつくのですが、点数は表記されないんですね。


なんとか、合格できました。


キャリアコンサルタント試験結果

今朝、第4回試験結果が発表されました。

受験番号ありました、学科、実技とも。

くわしくは合格通知を確認してみないとというところではありますが、取り急ぎ、番号あってよかった。

ただ、大方の予想通り、今回、学科の合格率が大きく下がりました。

今回、行政に絡んだ問題が大幅に増えました。他にも、養成講習のテキストだけでは解答できない問題も多かった。

でも、ここまで下がりますかね〜? というくらい、下がりました。

あと、実技は、前回縮まったJCDAとキャリ協の差がまた拡がりました。


学科は、実技は、いったい何点とれたんだ?というところが気になります。

いよいよ明日キャリコン試験結果発表

いよいよ、明日、5月27日、6月4日受験のキャリアコンサルタント試験の発表です。受験後、いろいろと波乱もあって、落ち着かない毎日ですが、明日、ひとまず決着ですね。後は座して待つのみ、とは、なかなか行かないもんです。まあ、でも、結果どうあれ、とにかく腹括ってますから、極みの道を進んでいくだけです。


良い結果でありますように。

動機づけ面接法メモ(9) 動機づけ面接法の進展

ここ最近、動機づけ面接法に関する本を集中して読んでいます。解決志向アプローチはペンディング

動機づけ面接法は、今も臨床からのフィードバックを受けながら、進展し続けていて、説明される用語も変わってきている、という面があります。なので、少し整理しないと初心者には混乱するところがあります。

基本的な教科書も、現在日本で出版されているのは第2版ですが、すでに原書は第3版が出ています。そのため、論文などでは邦訳にはない言葉が出てきたりします。

例えば、邦訳では動機づけ面接法は二段階で進めるとされているのが第3版では四段階に修正されています。

また、医療分野を中心に展開してきたためなのか、取り上げられる事例も、禁煙やアルコール中毒、司法矯正が多いため、他分野からするとわかりづらい記述があります。その分野の専門用語がたまに出てきたらするのです。

ただ、そういった枝葉末節はありながら、やはり、このアプローチの根本的な考え方はキャリアコンサルティングにも通じると考えています。むしろ、今後、キャリアコンサルティングの分野でも事例が蓄積されてくるだろうと期待できるものだと考えています。

それはなぜか、というと、1つには動機づけ面接法がベースとしているのはロジャーズの考えであり、ひとの自己実現傾向を信じるという点。また、クライエント中心アプローチをベースとしながら、非指示的ではない点。技法として使われるのも、開かれた質問や伝え返しなど、キャリアコンサルタントにとって馴染みのある手法が用いられている点。

動機づけ面接法が自発的な変化を促すことを目指すという点に着目すると、キャリアコンサルティングの分野での活用の可能性は大きいと思われてきます。