ホランド、パーソナリティ発達
「キャリアの心理学」によれば、ホランドを特性因子論に数えることは間違いで、何よりカウンセリングの有用性を高めることにホランドの関心はあったようだ。開発されたアセスメントもカウンセリングに役立つかどうかに心を砕いていた。
環境と相互作用することでパーソナリティは発達していくという仮定がホランド理論にはあるが、「キャリアの心理学」では、乳幼児期の初期体験がパーソナリティに与えうる影響について触れられている。親、きょうだい、近所など、周囲の人たちにお膳立てされた体験の意義は大きい。
ホランドは何より実証を重視した。先行研究の渉猟と同時にデータ収集に勤しんだ。

- 作者: 渡辺三枝子
- 出版社/メーカー: ナカニシヤ出版
- 発売日: 2007/09
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