キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

キャリアコンサルティングにおけるキャリアカウンセリング

キャリアコンサルティング 理論と実際 4訂版

キャリアコンサルティング 理論と実際 4訂版

木村周、『キャリアコンサルティング 理論と実際』を昨日、読んでいて、キャリアコンサルティングがキャリアカウンセリング、キャリアガイダンス、キャリア教育を包括する概念であることを再確認。また、サビカスがキャリア支援として掲示している内容とも一致することを確認。

歴史的に職業指導からキャリア支援へと、この100年の間に変化してくる中で、働くということへの関わりは、指導から支援へ、職業生活から生きることそのものへ、より広がってきた。ガイダンスにカウンセリング、教育まで加わり、キャリア支援=キャリアコンサルティングという概念的な拡張も、実際に、学校教育における進路指導という言葉の意味の変化、就労支援の多様化、能力開発などの生涯通じた視点への移行を見据えたものだ。


この本で、木村がキャリアカウンセリングを包括的・統合的アプローチであることを強調していること、それを踏まえてシステマティックアプローチについて詳しく述べていることにあらためて注目しておきたい。これもキャリアコンサルティングの概念に基づく主張だと思う。

キャリアコンサルティングは、自己理解から職業理解、目標設定、啓発的体験、意思決定といったプロセスを踏むが、このプロセス自体、システマティックアプローチそのものだ。キャリア支援はクライアントの自己概念の成長を目指すものだと考えるが、その成長は行動変容まで結びつかなければ意味がない。