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キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

キャリアコンサルタントの自己研鑽

どんな資格でも、資格取得はゴールではない。弁護士であろうが、医師免許だろうが、ボイラー技士だろうが、資格をもっていることはその専門職で働くスタートラインに立つということに変わりはない。

その専門職で働き続けるためには、絶えずキャッチアップしていく必要がある。産業構造や社会のニーズ、法律など、流動的な環境の中で、私たちは学び続ける必要がある。これは資格を看板にして働く専門職だけではなく、この日本で働く誰にもあてはまることだ。その前提に立って、専門職としての自己研鑽が、キャリアコンサルタントでも強調されている。

キャリアコンサルタントの場合、その自己研鑽の領域は、次のように整理できる。

[1]自己探索

[2]持論の構築

[3]スタイルの確立


カウンセラーに教育分析が求められるのと同じく、キャリアコンサルタントにも、自身がカウンセリングを受けクライアントの立場を体験することが推奨されている。クライアントとしてカウンセリングの間、何を感じ何を考えるのかを理解するという意味もあるが、それよりも根本的なのは、カウンセラーがカウンセリングのなかで、自分ができること、できないことを把握しておくことである。もちろん、カウンセリング以外にも、自己の理解を深める方法は他にもある。それどころか、意識すれば、日常生活じたいに自己に気づく機会が満ちている。ただ、それは結構しんどい。場合によっては危険ですらある場合がある。今まで見ないですませてきたことに向き合うのだから。

自己探索がカウンセラーはもとより、キャリアコンサルタントにとっても必須なのは、自分はどのようなクライアントなら向き合えるのか、向き合えないのか、どんなクライアントの話なら共に解決を進められるのかを知ることである。

経験も生々しさが残る間は、他人の話でも聴きたくないということはある。それがキャリアコンサルタント自身のなかで癒しきれていない、整理しきれていないということをキャリアコンサルタントは分かっていないといけない。


持論の構築とは、自分の経験か、他人の理論か、どちらか一方に偏るのではなく、経験を理論によって客観化し、理論を経験で確かめていく。こうした手続きによって、自分なりに組み立てるものである。

神戸大の金井教授は、こうした持論アプローチを、モチベーション、リーダーシップ、キャリアに適用している。

持論を持つことはつぎのようなメリットがある。

・持論として言語化することによって、再現性が高まる。

・言語化するとは、また、改善の余地を見つけやすくする。

では、持論はどのように構築していけばいいのだろうか。

金井教授は、シャワーのように理論を浴びる、と表現している。できるだけ多くの考えに触れること。それは同時に、ひとつの理論と心中しないこと。こうした前提を踏まえて、経験と理論をぶつける。

持論とは別に自論という言葉もあるが、これは自身の経験に依拠するものとして、持論構築の出発点にもなる。


持論は作れば終わりではなく、常時、ブラッシュアップされていく。スタイルも確立とはいえ、持論と共に常に変化する。当初は振幅も大きいが、次第に振幅も小さくなってくる。このようにスタイルが安定してくると期待できる。