面談心得、更新しました
私なりの面接実技に向け整理した、面談のイメージです。
好意的関心を持ってクライエントにかかわり、良好な人間関係を軸にして、面談が展開していく、そんなイメージで進められたらいいんじゃないか、ということで。
実技論述・面接の「何が正しいのかわからない」「どうすればいいかわからない」病
キャリアコンサルタント実技面接試験まで、今日と試験日含めて5日ありますね。
それまでの準備として、ロープレを2回予定。
あと、逐語録の読み返しで、これは自分のロープレを起こしたものや指導いただいているホルダーの方の音声を自分で文字起こししたもの、それと養成講座で配布されたもので、面談の進め方や応答のセリフなどを確認しています。自分のものは、正直、最初読んでいると苦しくなってくるのですが、2回、3回繰り返すうち、ここはこういうセリフに変えたいとか改善案が見えてくるので、だんだんと気持ちは、読んでいて楽にはなってきます。ホルダーの方の逐語を見て、だんだんと「意図」と「進め方」が推測できるようになってくると、それが自分の逐語を振り返るときにも違う発想が出てきます。ロープレもやりっぱなしだと、やったなという感覚だけで終わっていたと自分では考えていて、逐語録に起こして振り返りの作業を行うことが自分にとっては一番役に立っていると感じます。まあ、ロープレだけで完璧にできる人もいるにはいるんだと思いますが、私の場合は、そうではないので、地道な作業が必要なんですね。
で、昨日の夜、思いついたのは、クライエントのイメージを膨らませるために、2級技能検定の面接で提示されてきたプロフィールを利用できないかと思っています。
協議会のホームページから実技面接試験で配布される相談者のプロフィール、相談内容が記載されたペーパーがあります。そのプロフィールと相談内容からクライエントのイメージを書き起こしておく。それが面接時のクライエント理解の瞬発力を鍛えられるんではないか?というのも、どういうクライエントの場合、どのように応答していくか、その場でパッと出てこないことが多いんですね。また、介護や育児など、あらかじめ、どういう悩みや困りごとがありそうかというのも確認しておくことで試験場でも少しは冷静に応答できそうな気がします。
キャリアコンサルタントの養成講座で、基礎、応用、試験対策を経てきましたが、やはり面接は圧倒的にトレーニング量が少ないと感じています。そのため、「何が正しいのかわからない」、「どうすればいいかわからない」という病に陥りがちです。
例えば、経験代謝。これ、頭では理解できるけど、実際やれるのには相当トレーニングしないと難しいというのが本音。他のカウンセリング理論も学科で学びましたし、面談スキルとしてマイクロカウンセリングも学びました。ただ、マイクロカウンセリングの一つ一つの技法は紹介はされたけど、それを使いこなせているかという徹底したトレーニングを受けていません。マイクロカウンセリングの技法は統合の段階まで進まないと、面談の流れの中で、どのように使っていくかが把握するのが難しいと思います。
面談15分のロープレもほとんど行ったことはないので、どうやって15分の面談を進めてくのか、その中でどう面談を進めていくのかに、応用実習終了段階では相当悩みました。どうやって試験対策していけばいいんだろうかというのがわかりませんでした。
その中で、幸いホルダーの方に指導いただく機会を見つけ、自分なりに方向性がやっと見えてきたというのが、今の状態です。
スクールの面接対策にも参加しましたが、やはり、「何が正しいのかわからない」、「どうすればいいのかわからない」方はいるんだなあと感じます。もちろん、養成講座だけで合格する方もいらっしゃるとは思いますが、自分自身としてどうなんだろうと考えた時には、それだけでは不安でした。
ホルダーの方の指導を受けていると、やはり、自分では気づかないことというのがいくつも出てきます。自分で自分の課題を見つけるのがなかなか私の場合難しくて、やはりしっかりした方に指摘をしていただくのは有難いことです。
最近、ホルダーの方から指導を受けている中で、どうも自分はマニュアルに走りすぎていたかもしれないと気づきました。「もう少し詳しくお話いただけないでしょうか?」、「今、しんどいと言われたのはどういう意味でしょうか?」。クライエントに思いの丈話してもらう、あるいは感情が出てきたらそこを捉え必ず聞き返す。ただ、これって、話の流れやタイミングによりますよね。考えてみれば当たり前のことなんですけど、クライエントが散々話した後で、「もう少し詳しく・・・」とか言われたり、「どういう意味ですか」とか聞かれたら、クライエントは、「はあ? 何を聞いてたんですか?」という気持ちになりますよね。
後、私は応用実習で「事柄だけに焦点を当てている」とよく指摘を受けました。で、気持ちに、気持ちに、と注意を向けていけばいくほど、クライエントの話は広がっていかないばかりか、同じことを何度も聞いていたりする。事柄を聞いて、今、クライエントがどういう状況にあるのかを理解していないと、クライエントが持っている気持ちも理解できないんですよね。
で、どうも間違ってるよなあと、やっと気づき始めたのが、試験直前の今ですか!?という話なんですが。
「感情に焦点を当てる」とか「開かれた質問を使う」とか、表面的なことにこだわるよりも、もっと根本的なところをしっかりとやれるようにすることが大事なんだろうな。
ということで、やはり「受容」、「共感」、「一致」をなんとかできるように頑張ろうとしているところです。
キャリアコンサルタント実技面接に向けて
リアルですよ。
リアルに生身の方が相談にいらっしゃって、目の前にいる。
試験だから、ロープレだからと思ってやってちゃダメですよ。
指導いただいている方から何回も指摘されました。確かに、今もリアルな相談という意識が足りないのかもしれません。
しかし、果たしてリアルな相談というのは何を意味するのでしょう?
同じように、次のような指摘も繰り返しされました。
その言葉の裏に何かあるんじゃないか?心理が隠れてるんじゃないか?そんなこと思う必要はないんです。素直にクライエントさんが「しんどい」と言われたら、「しんどいんですね」、返せばいいんです。それで、「しんどいというのはこういうことですか?」って、今までクライエントさんがはなされたことをまとめて返してあげる。それが共感です。
試験だと意識すると、あれこれ、考えてしまいますよね。どうすれば点数取れるのか考えてしまう。応用実習での講師の言葉を思い出して、感情に焦点を当てないといけない、とか、開かれた質問をしないといけないとか。自分の価値観を出さないようにしようとか。ただ、そういうことを意識すればするほど、自然体ではなくなってくる。応答がぎこちなくなってしまう。次に何を質問しようか、どうやって話を続けようか、そう考えると、余計に話が途切れていく。
でも、ふだん、誰かから相談を受けたときって、技法とか意図とか考えないですよね?何を話してあげればいいんだろう?どんなことを言ってあげればいいんだろう?とは考えるかもしれない。それは、相談してくるひとに何か自分にできることをしようと思っているからなんですよね。
リアルな相談には、相談を受けた人間が相談してくるひとの何とか助けになりたい、そういった態度や気持ちがありますよね。それが、ロープレのときにももっているかどうか。それによって、ロープレの展開が大きく違う気が、確かにします。
うまくいったときのロープレって、あれこれ、余計なこと、考えちゃいないですよね。ただ、クライエント役が話すことを聴いている。聴いて、こうですか? これであってますか? と聴き返している。私、お話聴いてこんなふうに感じたんですけど、それであってますか?とチェックしてもらう。それで、クライエント役が存分に話している。
ふだんの相談と何が違うのか?
ふだんの相談は、すでに知っている、関係ができている、そういうひとからの相談ですよね。試験の面接は、基本そうではなく、初対面のひとですよね。違いは、試験の面接の場合、どんなひとかわからない、ってことです。どんなひとかわからないけれど、とにかく相談したいと思ってきている。話を聴いてもらいたいと思ってきている。そういう方に、自分はどんなお役に立てるだろうか?このひとは何を求めて、今、ここに座ってるんだろうか?話してもらわないとわからない。だから、聴くんですね。聴いて、あなたが困っていることはこういうことですか?と返す。あなたはこういうことで悩んでいるんですよね、と自分の理解を返す。15分で、キャリアコンサルタントとしてやれることをしっかりやること、それはクライエントに、ああ、このひとだったら何でも話せるなあと受け止めてもらうこと、その一点ではないかと考えます。
そして、そのためには、クライエントの、とにかく、役に立ちたいという想いで、クライエントそのひとの理解に努める。
昨日、國分先生のカウンセラーのパーソナリティを調べていて、カウンセラーの技法はそのパーソナリティと一致する、という言葉にあらためて触れ、そっかあ、意図がどうとかの前に、その人柄、性格、態度、信念とかそんなことが技法を通して伝わっていくんだなあと感じました。
なんで、これは試験だからとか、クライエント役が役に徹していないとか、設定が変とか、そんなことは一切考えない。クライエントのハッピーエンドだけを考えよう。
やはり、心構えが大事、ということで。
試験の正答を確認するのも大事かなと
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第4回学科・論述受験しました
うーん、受験終わりました。
学科は、一通り解答終えたあと、どれくらいできたか数えてたら、自信持って正解だと思える回答数が7割満たない!?
うーん、今回は、前回までと随分傾向が変わった印象を受けました。なんだろうなあ。かなり、国家試験っぽくなったというか、労働行政の問題が増えた感があり、キャリア理論やカウンセリング理論の問題が減ったんじゃないかと感じます。また、講習のテキストには掲載されていない問題が散見されました。國分先生のカウンセラーのパーソナリティ、シャインのヘルピング、マーシャのアイデンティティ、ロジャーズの人格と行動についての理論。このあたり、木村先生の本にはあるんだろうか?(ないなあ)
論述までの受験生の顔色が、そりゃあ、暗くなってもしょうがない。
私はあてがあたっていることを祈るばかり。明日10時の解答発表を待つばかり。
午後の論述は、午前の学科と異なり、前回と同じ出題形式でしたので、ホッとしました。ここは、スクールの模擬試験が役に立ったと思いました。模擬試験と同様の採点水準だと8割とれたはず?! ここはスクールの採点水準、採点スキルを信じたい。来週の実技面接と合算で合否が決まるので、今日の論述で8割とれていれば、気は楽ですから。
まあ、気は抜かないですけど。
まだ、時間はありますから。
しっかり、試験まで自分の面談スキルを固めて、クライエントと良い関係を作れるよう、クライエントの味方に徹するコンサルタントとして振る舞えるように、精進を重ねていきたいと思います。
人物像を持てているか
面談中、このカウンセリングがうまくいっているのかどうかをチェックするのには、以下の点を振り返るのが役に立つんではないかと思います。
・ことがらと共にクライエントの気持ちにも焦点をあてているか
・クライエントの話からその人物像がどれくらい見えているか
ことがらは過去と現在とともに、計画、つまり将来のことがらもふくまれるのですが、計画はクライエントもわからない場合が多い。
むしろ、カウンセラーがクライエントといっしょに描いていくものと言えるかもしれません。
クライエントの話を要約しながら、チェックしていくことで、聞き漏れを見つけられるはず。