ヘルピング
カーカフのヘルピングでは、
カウンセラーはヘルパー、
クライアントはヘルピー、
と呼ぶ。
ヘルピーの内面的成長を目的に掲げ、ヘルピーの行動化を目指す。
折衷的・統合的アプローチのひとつであるが、マイクロカウンセリングがメタ理論的であるのに対し、ヘルピングは来談者中心療法と行動療法を組み合わせ、実用的であろうとするところに特徴があるような気がする。
特に、フィードバックを重視しているところにその特徴が見られる。
マイクロカウンセリングがどちらかといえば教育的側面が強いのに対し、ヘルピングは実際の援助関係の一般化を目的としている。カーカフが、わざわざ、ヘルピングと名づけたのもカウンセリングを超えて広く援助関係を捉えようとしていたからだと思われる。
國分先生は、マイクロカウンセリングを「つぶあん式」、ヘルピングを「ねりあん式」と呼んでいる。