アドラーの共同体感覚
自分が自分でいることと社会の一員であることはどのように両立できるのか?あるいは、バランスが取れるのか?
アドラーの考えには自他の違いという根本的な前提がある。私は、自分とは個々に異なるライフスタイルを持つ人びとと共に生きている。平木典子は自他の違いを尊重することが受容の条件だという。それを踏まえると、受容が共同体感覚の出発点だと考えられる。
つかこうへいは、ひととひととがつながりあえないスキマをどううめていくかと提議している。その試みのひとつが共同体感覚だと考えられるかもしれない。つまり、違い、スキマがあるからこそ、私たちは共同体感覚によってつながろうとするのだ。
そして、共同体感覚は、私たちのライフタスクを果たす原動力である。
仕事、交友、愛のいずれも共同体感覚がベースになっている。
仕事は、自己受容から貢献、所属、信頼へ。愛は、自己受容から信頼、所属、貢献へ。
交友はその両方の経路が考えられる。
- 作者: 向後千春
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2014/12/27
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