カウンセリングの人間観
ゼリグマンは、これまでの心理学は疾患の治療に専念してきたと指摘し、これからの心理学はひとの強みや成長の側面にアプローチしていくべきだと、ポジティブ心理学を提唱した。
ポジティブ心理学の系譜は、心理学のなかでも、マズロー、マクレガー、ロジャーズにも遡ることができる。
そして、平木や渡辺の議論ではカウンセリングは、発達的側面に着目して、ひとの成長への関わりだと理解できる。
と考えるとカウンセリングは、ポジティブ心理学との共通した考えを基盤にしているのだと考えることができる。
それは、人間に対する根本的な信頼であり、それがカウンセリングの人間観なのだろう。
マズロー、マクレガー、ロジャーズに共通する、成長というキーワードから、私たちは、人間は変わりうるし、その変わり方は、より良い方向へと向かうということをカウンセラーとしては信じたい。
人間性心理学の系譜は、アドラーに行き着く。