キャリアコンサルタントにとってのカウンセリングって
キャリアコンサルタントが、なぜカウンセリングをやるのか?
例えば、人材派遣会社や転職支援会社で、実際、キャリアコンサルティングを行っているひとの業績にもかかわってくることだと思われる。おそらく、このような会社て働くひとにとっては企業に何人送り込むのかが業績に直結するはずだ。とすると、このような目標を持つひとにとって、カウンセリングはどのように実践されているのだろうか?
キャリアコンサルタントにとってのカウンセリングは技法であるが、その技法が何のためのものかはしっかり理解しておかないといけないなと、今日の授業を受けて感じたことの1つ。
キャリアコンサルティングは、クライアントの話を聞きながら、クライアントの成長を見守ることで終わりではない。
就職であったり、働き方支援であったり、キャリアコンサルティングの機能はいろいろある。ただ、コンサルティングには具体的な成果が求められる。
コンサルティングは、助言、指導とも言われるが、職業支援の領域にはガイダンスという言葉が昔から存在する。
ガイダンスは情報提供であったり、履歴書や職務経歴書の書き方指導など、実際にクライアントが働く場所をにつけるように助言したり指導することが含まれる。
では、なぜカウンセリングが必要なのだろうか?
自分をわかっていないクライアントが多いためではなかろうか?つまり、自分はどんな仕事をしたいのか、その前に、自分はどういう人間なのか、わからない、見いだせないひとが多いから、なのではないだろうか?
それはクライアント本人だけでなく、環境が要因になっていることも多い。定年まで1つの会社で勤めあげることが当たり前とされたのはひと昔であり、個人は自分自身のキャリアを自分で考えていかなくてはならない。
昔は、会社の指示に従って、定年まで会社の中を泳いでいればよかった。自分のキャリアを考える必要もなかった。
今はそうではない。
みんなと同じキャリアがあてはまらなくなっている。
キャリアコンサルタントはクライアントが自己をしっかりと把握できるようにする。そのための技法がカウンセリングである。また、カウンセリングはそれじたいがアセスメントだとも考えられる。何れにせよ、クライアントの現状を理解する技法と理解しておく。
アセスメント、見立て、介入という臨床心理学的なプロセスを、キャリアコンサルタントも辿るのか。