キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

経験代謝について

先日のピアトレの反省もあり、あらためて経験代謝の復習のため、JCDAの「キャリアカウンセリングとは何か」を読んでいます。

一点、気になったのは、社会と経験という言葉の意味。

このレポートでは、これらの言葉はほぼ同じ意味で使われていると思います。それも故意にそのような書き方をしているように感じる。つながりという言葉を際立たせるために、そうしているのではないか? 

社会との肯定的なつながりを自己概念の中に見いだす、それを意味の出現というならば、自己概念が投影される経験そのものに、社会そのものも投影されている。

経験代謝の経験とは、何より、相談者の心象が映し出された表現です。出来事やそれに対する感情も綯い交ぜになった心象の表現です。

その表現を通してキャリアコンサルタントは、相談者の自己概念の動きを推し量る。

推し量るというのは、その表現は自己概念そのものではないからです。


経験代謝では、自己概念の影という言い方があり、その影を捉えて相談者に返すことが強調されます。繰り返される言葉、独特の表現。私は、これが苦手です。なぜなら、相談者の身振り手振り、言葉、つまり、相談者が表現しているものすべてが自己概念の影ではないか。そう考えると、そこは返してあげないといけないと言われても、なんで?と思ってしまうから。

返すんなら、すべて返す。あるいは、まとめて返す。今回のピアトレでは、そういう自分のスタイルが垣間見え、どうも、それだと満足されなかったことが腑に落ちなかったのですが、要は、相談者は自分の話のツボを押してもらいたいのに押してくれない、そんなもどかしさがあったのでしょう。話された話題も養成講座で何回も話しているらしく、持ちネタだったようです。

ただ、どうなんでしょう?


あらためて振り返ってみると、彼女が押して欲しいツボは自己概念の影ではないと感じるんですね。


持ちネタって、結局、つくり話と同じで、自己概念には何ら影響しないから。