河合隼雄の3C
河合隼雄、村上春樹の対談録に、河合隼雄先生が3つのCを紹介されています。
コンプレックス、コンセントレーション、コミットメント。
コンプレックスは情緒的な次元で、いろいろな感情や思いががんじがらめになっている状態。
コンセントレーションは、意識と無意識との相互作用によりさまざまな心象が統合されて、象徴的に表現されるもの。
コミットメントは関わりへの主体的な態度。
これら3つのCは、河合隼雄の心理療法を理解するためのキーワードには違いない。
私は、その中でも、コミットメントは、心理療法が心理療法であるために不可欠なものではないかと思います。
セラピストの仕事は命がけだと、いろんなところで、河合隼雄先生はしゃべられています。この命がけという言葉がコミットメントの核心なんだと思います。
イノチガケ、それだけのコミットメントをセラピストがもっていないとクライエントが治癒するということは起こらないのでしょう。
セラピストのクライエントへの関わり方については、ロジャーズは無条件の肯定的関心、あるいは受容と表現しています。