キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

キャリアコンサルタント試験対策まとめ (2) 論述

キャリアコンサルタント試験の論述試験は、実技試験の1つです。

出題形式、内容も試験機関により異なります。

逐語を元にしているのは共通していますが、

JCDAは、「相応しい」「相応しくない」といった問題、いくつかの用語を使って応答を比較させる問題が特徴。

一方の協議会は、どんな情報提供が考えられるかを書かせるといった特徴があります。

どちらの機関に申し込むかは、自分の得意不得意で選択するのが得策です。

単に合格率だけでの選択は落とし穴にはまりかねません。

というのも、論述、面接セットで合否が決まるからです。

面接は、試験とはいえ、やはり、面接。

当日のクライエントの話題や人柄にも影響を受けやすい。その日の自分の体調に左右されることもあるかもしれません。例えば、声が出ないこともあるかもしれません。

と考えると、ある程度の点数を論述ではとっておきたいところです。記述のほうが、クライエントにも左右されず、体調の影響も少ないからです。


極端な話、論述が足切りギリギリの20点だとすると、面接では70点必要です。

逆に論述が7割とれていれば、面接は55点でも合格なのです。

学科と違い、模範解答すら発表されないため、すぐには点数はわからないのですが、書けたという実感があれば、面接で心の余裕が出てきます。


論述の書き方は、次のようなところがポイントだと思います。

・簡潔に、解答範囲の8割を埋める

・解答の中に逐語録の応答を根拠として引用する。

・用語の使い方を間違えない


上記3点は、JCDAも協議会も共通のはずです。


私は、JCDA受験者のため、JCDAの傾向に合わせて、キーワードをピックアップし、そのキーワードを使って書くようにしました。


過去問を見ると、逐語を対比させますね。

一方は、コンサルタントとして相応しい応答がされ、もう一方は相応しくない応答が展開されている。

相応しい応答にはどんな特徴があるのか、相応しくないほうは?


それぞれの特徴を示すキーワードがあります。


あと、書きっぷりは言い切らない。


思われる。見受けられる。そんな言葉で締めくくる。というのも、問題には逐語の一部しか示されていないため、言い切るだけの根拠がないからです。


正解への手がかりは問題の中にあります。 


その点では、学科と同じです。


また、逐語録からいろんなことが想像されるし、普段はむしろ、想像を巡らせるのが逐語録の読み方としては私は正しいと思うのですが、この試験では、想像で解答するのはやめましょう。

あくまでも、問題で示されている範囲での解答をしましょう。


根拠のない解答はまずいと思います。

問題を読んで、その応答を元に類推できる範囲までだと思います。書いていいのは。


最後に、私が準備したキーワードのリストを載せておきます。



論述のキーワード

 編集

【相応しくない】

     価値観

     自己判断

     話の流れを変える

     思い込み

     問題解決

【相応しい】

     自己概念

     自問自答

     自己理解

     意思決定

     独特の表現

     キーワード

     自己探索

     経験

     意味

     当事者意識

【技法】

    いいかえ

    感情の反映

【プロセス】

    主訴

    展開

    関心

    信頼関係

    ラポール

    学習

    意図

【解答表現】

    見受けられる

    考えられる

    思われる

    うかがわれる

    可能性がある

    読み取れる

技法には、「開かれた質問」、「伝え返し」、「要約」は追加しておいたほうがいいですね。


問題解決は、JCDAでは、相応しくないほうに入ります。

なんででしょう?


私もよくわかりません。


ただ、出題されている問題を見てると明らかに、問題解決はキャリアコンサルタントとしては相応しくないキーワードなのです。


試験に出てくる、相応しくないキャリアコンサルタントはどうもクライエントを置き去りにして話を進めてしまいがちです。


そして、勝手に問題を解決してしまうのです。


クライエントが、どう思ってようが関係なく。


一方、相応しいキャリアコンサルタントは、クライエントに自問自答させて、経験を振り返させるように進めていきめすね。


経験代謝のプロセスと対比させたいんだろうなと出題者の意図を感じます。


国家試験なので、表立って経験代謝という言葉は問題には出てきません。


ただ、おそらく、経験代謝についての理解を聞かれているような気はするんですね。


「経験代謝? そんなの習ってない」

経験代謝は、CDAの認定学校でしか習いません。CDAのカウンセリング理論ですから。


もちろん、経験代謝を知らないと正解できないこともないと思いますよ。


なんだろ? 出題者の思いですかね?


経験代謝への思い。