キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

動機づけ面接法(8) 3つの要約

要約はクライエントの話をまとめて伝え返すことです。
マイクロカウンセリングで、要約が役に立つとされるのは次のような場面です。
1 面接を始めるとき
2 面談を振り返って、何をはなしているのかを明確化する
3 スムーズに話題を変える

技法としての要約は伝え返しに含まれます。それはクライエントに理解の確認を求めることです。要約は、コンサルタントがクライエントの話をこのように理解したが、そこに見落としやズレはないか、見落としがあれば補ってほしい、ズレがあれば修正してほしいとクライエントにお願いします。
伝え返しも、要約も、クライエントに対する共感を伝える手段です。

動機づけ面接法でも、要約は面談を進めて行く上で、また、面談にメリハリをつけるという意図でも非常に重要な技法です。ここでは要約は、その意図により3つに分けられます。「集める」、「繋ぐ」、「移行期」です。
クライエントの言ったことを拾って、まとめて返すのが「集める」。自己探索の過程で使われ、クライエントがより自己探索を進めていくのを助けます。
「繋ぐ」要約は、クライエントが話したことの関連性に着目したものです。
「働きたいという気持ちはあるんですね。同時にまた子どもと少しでも長く一緒にいたいという気持ちも強いんですね」
「移行期」の要約は、マイクロカウンセリングでいう、スムーズに話題を変えると同じですね。

キャリアコンサルティングの流れでも、クライエントの主訴の確認は要約を使います。ただ、それ以外でも、要約を適切に行うことで、コンサルタントだけでなく、クライエントにとっても話を整理するのに役立ちます。