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キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

こころというまんじゅう

東京未来大学心理療法基礎のスクーリングで「こころというまんじゅう」を教わりました。これはカウンセラーがクライエントと向き合う態度を簡潔に表現したものです。

皮に包まれた餡に直接触れることはできないし、無理に触ろうとすると皮を割かなくてはならない。


東山先生の「プロカウンセラーの聴く技術」は、永く読み継がれてきた傾聴についての本ですが、そこに「助平ごころ」「のぞき」という言葉から、「まんじゅう」を思い出しました。プロカウンセラーは聞き出そうとしてはいけないということを「助平ごころ」「のぞき」という表現で巧みに説明されています。

「助平ごころ」とは、クライエントが触れてほしくない、話すのに抵抗があるという気持ちをおざなりにして、カウンセラーが自身の興味本位で対話をすすめてしまうことをさしたものですが、上記のまんじゅうでいえば、直接餡に触ろうとすることだと思います。

では、「助平ごころ」という表現で東山先生が指摘しているのは何なのでしょう?


「質問が多い」と私は指摘されたことがあります。「そのため、話したくなくなった」そうです。質問も技法の一つとして大事ではあるのですが、その使い方には注意が必要だと思いました。

質問の意図としてはクライエントに自問自答を促す、カウンセラーの理解をクライエントに確認する、また、カウンセラーが理解していないところを教えてもらう、対話の流れを変えるなど、いろいろな効果があります。ただ、質問していいタイミングがあるのではないかと思います。

クライエントが話す流れを崩すことなく、適切なタイミングで質問をする、ということが大切なのでしょう。

質問が多いというのは、カウンセラーが自分が聞きたいことを聞くということになり、クライエントの気持ちを無視して、興味本位に話を引き出そうとしていることなのでしょう。「助平ごころ」が働いているということなのだと思います。

クライエントが話したいと思っていることを十分に話してもらうには、むしろ、質問できることはかぎられていると考えておいた方が良いのかもしれません。クライエントが十分に話していない間は、話を促す質問でなければしてはいけないのでしょう。

質問にはオープンクエスチョン、クローズドクエスチョンがありますが、これらはクライエントが答える情報量や答え方で区別されますが、話を促すという点では、どちらに優劣があるのでしょう?

クライエントが自由に答えることができるという点ではオープンクエスチョンの方が話を促すように思われますが、漠とした質問では逆に答え方に困ることもあります。何を答えていいのか迷う質問が多いのもオープンクエスチョンの方です。

クローズドクエスチョンは選択肢を選ぶ答え方なので、クライエントには答えやすい反面、それ以上話が展開していかない恐れがあります。ただし、選択できないという場合もあります。

話を促すという点では、確かにオープンクエスチョンを使うことが多い気がしますが、それ以上に、カウンセラーの質問の意図が問われるのです。質問はクライエントへの向き合う態度を他の技法よりもハッキリと伝えてしまうことを肝に銘じておかなくてはいけません。