キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

経験代謝とアドラー心理学

週明けの修了試験を控え、ノートの振り返りをやっています。

好意的関心をもってかかわることで、クライエントの経験の再現を促し、自問自答による自己理解、意味の発見という作業により、自己概念に気づいていただく。この自己概念を新たな軸にしてクライエントが意味の実現に向け行動するのを支援する。

経験代謝は、このようなプロセスで進んでいくのですが、このプロセス上現れる自己概念には、過去の経験を受け入れた自己だけではなく、自己理想も現れると考えられます。そのように考えた方が、クライエントの行動変容が説明つきやすいと思います。

そして、そのように考えたときに援用されるのがアドラー心理学でしょう。

アドラー心理学には、自己概念と自己理想とのギャップから劣等感が生まれ、それをうめるため補償しようとすると説明されます。ギャップは、ここでは劣等感ですが、行動への原動力となるんですね。

さらに、アドラー心理学ではそうした行動にも説明しています。キャリアコンサルティングのプロセス全体を下支えする理論にもなると思います。


それは無理やりではなく、アドラー心理学は現代の幅広い領域に影響を与える理論と実践であり、かなり包括的な理論体系だからこそ、その応用範囲も広いことが確認できます。