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キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

キャリアカウンセリングからアドラーへ

社会構成主義キャリア・カウンセリングの理論と実践

社会構成主義キャリア・カウンセリングの理論と実践

  • 作者: 渡部昌平,下村英雄,新目真紀,五十嵐敦,榧野潤,高橋浩,宗方比佐子
  • 出版社/メーカー: 福村出版
  • 発売日: 2015/07/09
  • メディア: 単行本
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榧野は、サビカスのキャリア構成インタビューの前身であるキャリアスタイルインタビューへ遡り、アドラー心理学の影響を指摘している。


キャリア構築カウンセリングでは、目的論の考え方を取り入れ、クライエントが、今、ここで(here and now)、これからのキャリアについて、まず、「どこへ行こうとするのか」を問う。そして、現在の自分が考える未来の方向性に合致する過去の経験を想起して、キャリア・ストーリーを構築する。ーキャリア構築カウンセリングの理論とプロセスー職業発達理論からキャリア構築理論へ、『社会構成主義キャリア・カウンセリングの理論と実践、pp.138


アドラー心理学では、ひとは自分が意味付けした世界に生きていると考える。そして、その意味付けは、常に現在においてなされる。その意味付けをアドラーはライフスタイルと呼んだ。

ライフスタイルは、自己概念、世界像、自己理想についての信念体系である。自分とはどのような人間か、自分が生きる世界はどんな世界なのか、自分と世界についてどんな理想をもっているか、これらはどのように決定されるのか?

過去の経験はライフスタイルを説明する格好の材料だ。自分が現在、こういう状況に生きるのは、過去、そうして来たか、過去にあった出来事に原因がある。ところで、そのように経験を意味付けているのは、他ならない現在の自分である。

岸見は、例として、犬に噛まれた話をするクライエントをあげている。そのクライエントが無数にある経験から、他ならぬ犬に噛まれたことを想起させたのは、クライエントが世界は危険なところだという考えそのものである。クライエントはそう考えるために、犬に噛まれた話を利用したのだ。ところで、このクライエントはのちに、犬に噛まれた後、見知らぬおじさんに助けられたことを思い出したのだという。それは、カウンセリングによって、世界は危険なものだという考えが変わってきたからだ。ーアドラー 人生の意味の心理学、岸見一郎、pp.28

このように、過去の出来事すらその意味付けは変わる。それは、現在のライフスタイルをどのように説明するかにより変わり、編集されている。


サビカスからアドラーへ、というのは興味深い。