カウンセリングの目標
カウンセリングとサイコセラピーを区別しないとする立場とは、どういう立場だろう?
カウンセリングが、クライエントの行動変容と成長促進を目標とする、というのは理解できる。
そして、広義のカウンセリングはコンサルテーション、ケースワーク、ガイダンスを含むというのもわかる。
何にひっかかっているのかというと、カウンセリングは心理的援助だけを目標とするのだろうか? という、極めて実際的な疑問があるからだ。
キャリアカウンセリングは心理的援助なのだろうか?そうとも言えるし、そうでないとも考えられる。キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントは、ほぼ同じと考えられているのが大概だと感じる。キャリアコンサルタントには、一定の成果が求められる。その成果には、職につくという極めて現実的な課題が含まれる。でも、その難易度は労働市場により変化する。クライエントが就職したくても環境によっては無理ということもある。とすると、キャリアコンサルタントが行うキャリアカウンセリングとは? サイコセラピーと同じではないとかんがえたほうが混乱しないで済ませられると思われる。
ただ、心理的援助をカウンセラーの態度について表現したものだとすると、話はわかりやすい。
つまり、心理的援助を行うのと等しい態度で、クライエントに対し専門的援助を行うのがカウンセラーである。その専門とする範囲はカウンセラーにより異なる。キャリア問題を専門とするカウンセラーは、日本ではキャリアコンサルタントである、という整理をしてみました。