スーパーのライフステージ
D.E.スーパー。職業的自己概念、ライフキャリアレインボー、キャリア決定のアーチとともに、職業的発達段階も押さえておくべき。キャリア理論を包括的に展開しているので、最初にスーパーを押さえておくと、スーパーとの比較で、他の論者の理論もうまく整理できると思います。
ライフステージ=職業的発達段階は第1期〜第5期あり、それぞれの年代、課題は以下の通り。
第1期 成長期 0〜15歳
身体的成長、自己概念の形成、興味や能力の探求の始まり
第2期 探索期 16〜25歳
様々な仕事やその必要要件を知り、徐々に特定の仕事に特化していき、その仕事に就くための訓練を受け、その仕事に就く
第3期 確立期 26〜45歳
ある特定の職業分野にしっかり根をおろす時期。その職業分野への貢献、活躍し、より責任のある地位を求める
第4期 維持期 46〜65歳
現在の職業的地位を維持。この時期の終わりには退職に向けての計画を立てる
第5期 下降期 66〜?
有給の雇用から次第に遠ざかり、余暇や家族、地域活動とのつながりをもって新たなライフスタイルを始める
各ステージから次のステージへ移行の時期があります。スーパーは、上記5段階をマキシサイクルと呼び、各ステージに置いても成長期から下降期のミニサイクルがあるとしています。下降期は、解放、離脱の時期でもあります。
スーパーの理論の中では、「役割」が一つのキーワードだと考えられます。
職業上の役割を獲得していくことも大事ですが、人の役割は職業上だけのものではありません。それを統合的に整理したのがライフキャリアレインボーでしょう。ライフステージの中でも、役割は発達段階に応じて変化していくものです。