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キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

「意欲歓喜」を目指して

前回、紹介の松尾氏の本に出てくる、「意欲歓喜」。この言葉は素晴らしい。素敵な言葉であり、概念だと思う。この言葉には、カウンセリングのプロセスが凝縮されている。・カウンセリングはひとの意欲にかかわる・カウンセラーはクライアントの意欲を喚起し…

松尾氏の「キャリアカウンセリングとメンタル」を読む

実務家が自分の実務を通して得たものを、分かりやすく表現することはなかなか難しい。仲間内ならいざ知らず、顔を合わせたこともない人間に向けて、自分の仕事を表現するということには相当に想像力を絞らないといけない。自分とは異なる考え、生きざまをし…

ナラティブ、社会構成主義の入門書で

はじめてのナラティブ/社会構成主義キャリア・カウンセリング―未来志向の新しいカウンセリング論作者: 渡部昌平出版社/メーカー: 川島書店発売日: 2016/08メディア: 単行本この商品を含むブログを見るキャリアカウンセリングは未来志向なんだなあ。社会構成…

アドラーとポジティブ心理学

http://kogo.hatenablog.com/entry/2016/11/22/111240早稲田大学の向後先生が、アドラー心理学と主観的幸福感の関連についてアップされています。健康心理学会で、たぶん、ポスター発表されたんじゃないかと思います。主観的幸福感は、ポジティブ心理学の重…

現代心理学の根茎=個人心理学

アドラー心理学の裾野の広さについては、多くの識者が指摘している。パールズ、ベック、エリス、マズロー、ロジャーズなど、著名なサイコセラピーの創始者への影響も、広く共有された認識なのだとうかがえる。特にナラティブセラピーがパックボーンとする社…

中年の危機の襲来に備えて

カール・グスタフ・ユングが人生の正午と呼び、その頃にはひとはそれまでの人生を顧みて、来し方の意味を問いたい衝動に襲われるのだと言われています。人生の正午とは、現在ではちょうど40歳を指すようですが、このミッドライフクライシスは、ある研究者に…

キャリアコンサルタントの自己研鑽

どんな資格でも、資格取得はゴールではない。弁護士であろうが、医師免許だろうが、ボイラー技士だろうが、資格をもっていることはその専門職で働くスタートラインに立つということに変わりはない。その専門職で働き続けるためには、絶えずキャッチアップし…

アドラー心理学の意味

アドラーの著作を渉猟しつつ、岸見さんの著作を参照したりもしながら、共感し、温かみも感じ、戸惑いと暗澹たる気分に落ち込むこともある。確かに、アドラーは現代心理学の源流のひとつなのかもしれない。「共同採掘場」とよばれる、アドラー心理学は、今の…

アドラーの「課題の分離」

結構、大事なことだなと思うが、難しさも感じる。特に、いっしょに仕事をしていく場面で、これはあなたの仕事、これは私の仕事だと割り切りにくい場合。求める結果は同じでも、そこから得られる成果はそこにかかわる人や組織によって違うことが多い。アドラ…

ナラティブ キャリアカウンセリングを読む

ナラティブ・キャリアカウンセリング――「語り」が未来を創る作者: ラリーコクラン,宮城まり子,松野義夫出版社/メーカー: 生産性出版発売日: 2016/10/31メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る予約していた本が今日、届いたのでさっそく…

来年度の試験日程告知

https://www.jcda-careerex.org/information/schedule.html学科5月28日、実技6月3日、4日。

アドラー心理学を実践する

自分と他人は違う。そこから、自他尊重を実感する。一方で、自他の違いに悩む人も当然いる。アドラーが対人関係の悩みを強調するのは、自他の違いが厳然とした事実だからだろう。カウンセラーにとってみれば、そのように考えないとやっていけないという、極…

聴く、看る、わかる

「きく」は、「聞く」「訊く」「聴く」の字が当てられる。「みる」も、「見る」「観る」「看る」。カウンセラーは、「聴く」。そして、「看る」。聴くと看る。ここに共通するのは積極的態度。クライアントに対する共感的理解のために、カウンセラーは聴く、…

ジョハリの窓からカウンセリング関係を考える

「〇〇さんはご出身はどちらですか?」とクライアントがキャリアコンサルタントに質問した場合、どのような応答が考えられるだろうか?要は、よって立つカウンセリングの理論によって具体的な応答の仕方や中身は異なるのだろうと考えるからだが、ときに、「…

河合隼雄の「無意識の構造」

無意識の構造 (中公新書 (481))作者: 河合隼雄出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1977/09/22メディア: 新書購入: 4人 クリック: 41回この商品を含むブログ (40件) を見る 「ユング心理学入門」を読んだのはいつだったか忘れたが、「無意識の構造」と同様…

「セラピスト」を読む

セラピスト (新潮文庫 さ 53-7)作者: 最相葉月出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/09/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見るロジャーズは、カウンセリングと心理療法を区別しないという立場をとった。最相さんのこの本を読んでいて、カウンセ…

認知行動療法の学習

認知行動療法は、はからずも、伊藤絵美のいうとおり、トレーニングなんだな。なので、クライアントに技法を身につけてもらうことが眼目にあって、セラピストの役割は、クライアントに適した技法を選択して、提案して、身につけてもらえるようにトレーニング…

基礎編の学習状況

今日、DVDの最後の回を見終わりました。最後は、テストがあったようで、時間はかなり短い。応用編のスケジュールが、以前もらったものと直近の案内で違ったので、確認の連絡を入れ、再度、確定スケジュールを送ってもらいました。応用編が始まるまで間があり…

認知行動療法の実際

「伊藤絵美の認知行動療法入門講義」(公益財団法人矯正協会)の上巻を読みました。上巻は、認知行動療法とは何か、認知行動療法をどのように進めるかが解説されています。伊藤さんの本は、平易な言葉で、実践的な場面を念頭に、語りかけるように書かれてい…

ライフタスクと3つの問題

仕事、交友、愛というライフタスクは、ひとに突きつけられた3つの問題に対しての対処だ。ひとは性をもつ。それは男性、女性いずれかの性であり、それは生物としての人間という宿命である。この問題に対しての愛というタスクを持つ。また、ひとはひとりでは…

サイコセラピーの効果

精神分析によって切り開かれた心理療法は、精神分析に対抗する行動療法が登場して以降、しばらくこの二大潮流により行われてきたが、第二次大戦後、百家争鳴と言われるほどに、数々の心理療法が誕生してきたといわれる。60年代に入り、心理療法の治療効果に…

アドラー心理学の理論

個人の主体性は、責任と一体だ。なので主体性は自立とも言い換えられる。また、自立には自律が伴う。自律、つまりセルフコントロールができてこそ、自立していることになる。「すべては私が決める」とは、そういうことだ。それを前提に、目的論、全体論、社…

アドラーの共同体感覚

自分が自分でいることと社会の一員であることはどのように両立できるのか?あるいは、バランスが取れるのか?アドラーの考えには自他の違いという根本的な前提がある。私は、自分とは個々に異なるライフスタイルを持つ人びとと共に生きている。平木典子は自…

アドラーのライフタスク

アドラーは、ひとの悩みは対人関係によってもたらされることを指摘している。一方、それは裏を返せば、ひとの幸福は対人関係によってもたらされることも示す。アドラーのいうライフタスクは、いずれも、対人関係によるものだ。仕事、交友、愛という3つのラ…

アドラーのライフスタイル

向後先生の本には、ライフスタイル診断のシートがついていて、自分のライフスタイルが確認できるようになっています。以前、やったときは「安楽でいたい」。今やったら、「優秀でありたい」に変わった。受動的から能動的に変化した。四つのライフスタイルに…

アドラーの劣等感

アドラー心理学で、やや混乱を招く言葉に「劣等感」と「劣等コンプレックス」がある。両者の違いは、行動に結びつくのか否か。私は劣等感を感じる。だから努力する。このようなとき、劣等感は行動の原動力となる。私には劣等コンプレックスがある。だからや…

アドラー心理学の全体像

アドラー心理学は、「個人心理学」とも呼ばれている。ただし、この「個人」は元の言葉に戻らないと意味がつたわらないため、よくコメントがつけられる。個人とは、individual、分割できない統一体という意味だと強調される。図の引用は、「コーチングの背景…

あらためてカウンセリングって?

昨年大学のスクーリングでカウンセリングの授業に出たことがきっかけとなり、キャリアコンサルタントの養成講座を受講することを決めて、キャリアやカウンセリングについて学びながら、個人的にいつも頭の中にあったのは、つかこうへいのこと。「熱海殺人事…

基礎編の学習状況

応用編の受講が年明けからということもあり多少時間的な余裕があるのと、サビカスに興味を持ったこと、仕事が立て込んできたことが重なり、DVDの視聴をあと2枚残している。テストの類も未提出。これは応用編が始まってからの提出でもよいらしい。まあ、いい…

アドラー「生きるために大切なこと」を読む

生きるために大切なこと作者: アルフレッドアドラー,Alfred Adler,桜田直美出版社/メーカー: 方丈社発売日: 2016/09/23メディア: 単行本この商品を含むブログを見るサビカスがアドラーの影響を強く受けていることから、アドラーを読みたいと思い、買った。読…

ライフデザインアプローチ

サビカス キャリア・カウンセリング理論作者: マーク・L・サビカス,日本キャリア開発研究センター,乙須敏紀出版社/メーカー: 福村出版発売日: 2015/07/02メディア: 単行本この商品を含むブログを見る サビカス、よみすすめてますよ。マニュアルは読み終わり…

キャリアカウンセリングからアドラーへ

社会構成主義キャリア・カウンセリングの理論と実践作者: 渡部昌平,下村英雄,新目真紀,五十嵐敦,榧野潤,高橋浩,宗方比佐子出版社/メーカー: 福村出版発売日: 2015/07/09メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 榧野は、サビカスのキャリア構成インタビ…

サビカスによるキャリア支援の整理

サビカス理論の背景には、グローバル化、情報技術の進展によるキャリアのありようの変化がある。会社は個人のキャリアを保障しなくなり、キャリアをどのように発達させていくかは個人の責任に委ねられるようになった。このような変化を踏まえ、サビカスはキ…

サビカスのライフデザイン・カウンセリング・マニュアル

買った。新刊。見た目、小冊子のような感じではある。内容は、先に訳されたものと変わりはないが、監訳者の水野氏がまとめられているサビカス理論のポイントはとても理解に役に立つ。グローバル化や情報技術の進化といった、ここ20年くらいの産業変化がサビ…

サビカスのキャリアカウンセリング理論

やっと読み始めました。なかなか難解だ。サビカス キャリア・カウンセリング理論作者: マーク・L・サビカス,日本キャリア開発研究センター,乙須敏紀出版社/メーカー: 福村出版発売日: 2015/07/02メディア: 単行本この商品を含むブログを見る

コンボイモデル

コンボイモデルは、カーンとアントヌッチが提唱した、社会的支援ネットワークのことであり、ひとが生きていくのに、どのような人びととの社会的関係をもち、社会的支援を交換しながら生きているのかを表すものである。ここでは、それぞれの関係性が、役割と…

2つのかかわり方とその変化

平木先生は、システム論を踏まえ、サイバネティクスの考えを取り入れ、2つの変化を意図したかかわり方を区別している。1つは、症状や問題の解消によって、今生じているシステムの不安定な状態を安定な状態へ移行させようとするかかわり方。元の状態に回復…

クライエントのポテンシャルを引き出すこと

平木先生のカウンセリングについての考えが集約されているように感じる。一度読み通したことはあるが、今、あらためて読んでみると、感じ取る箇所が多い。新版 カウンセリングの話 (朝日選書)作者: 平木典子出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2004/01/12メ…

カウンセリング入門終わりました。

計4回の入門講座が、昨日で終了しました。年明けからの実習までは、基礎編のDVDを見るのと自学自習。ご一緒した皆さんとは、しばらくのお別れ。

システム論的アプローチ

平木[1997]では、統合的、折衷的の説明がある。そのポイントは、つぎの3つ。生態、歴史的、空間的。システム論には、循環的因果律という考え方がある。この考え方、東アジア的だと感じる。クライエントの行動の変化は、感情や認知を変えるだけにとどまら…

本谷有希子のぬるい毒

ぬるい毒 (新潮文庫)作者: 本谷有希子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/02/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る『腑抜けども』、『自分を好きになる方法』を読んで感じていた言葉を作者自身が書きつけているのを見ると、思わずそうだよね…

TAについて

ゲシュタルト療法について

ゲシュタルト心理学は、部分の総和は全体ではないと考える。あるいは、全体は部分の総和以上だと考える。この考え方は、特性因子論の考え方と対立するものだろう。それと合わせて、重要だと思うのは、ルビンのツボに象徴されるような、意味を一義的には決め…

論理療法について

来談者中心療法について

精神分析も来談者中心療法も、クライエントの理解が治療に結びつくという点で1つにグルーピングすることができる。ただし、そのアプローチは、ぜんぜん違うよね、という確認。精神分析は原因を探ろうとする。来談者中心療法は、今、クライエントが感じてい…

特性因子論について

精神分析について

カウンセリング入門 3回目

基礎編のテキストを読みつつ、DVDでの授業風景も視聴しながら、カウンセリング入門という講座に参加して、今回で3回目。毎週、新宿に通うのも、次回が最後。ロジャーズの受容、共感、一致を確認した後は、マイクロカウンセリングのかかわり技法を応答やロー…

問題の出現と援助開始のプロセス

パーソナリティ心理学で、パーソナリティの形成は、遺伝と環境が相互に影響していると学んだ。カウンセリングにおける問題出現にも、この2つを素因として考慮しておいた方が良い。カウンセリングの場面では、平木の本から手書きした図を右から左へ辿ってい…

カウンセリングの理論

数あるカウンセリングに関する理論をざっくり分ける枠組みとして、クライエントの理解に重点を置くのか、問題の解決に重点を置くのかで分けることはできる。前者をアセスメントのための理論、後者を介入のための理論と呼んでおく。アセスメント理論には、・…