キャリアコンサルタント学習ノート

キャリアコンサルタントの学習記録

組織論を学び直す

合格体験記を書くにあたり、やや袋小路に入り込んでいます。

どんな袋小路かというと、そもそもキャリアコンサルタントって何? という問い。

「キャリアコンサルティング」(丸山)をブックオフで見つけました。15年ほど前の本ですが、興味深く読みました。

当時の企業人事の動向や今に続くキャリコン制度の議論、また、著者はリクルート出身者のため、GCDFを中心としたキャリコンのプロセスなど、今に至るキャリアコンサルティングがどのようなところから始まったのかをうかがい知ることができる。また、JCDAとの違いであったり、私自身が割と当時から人事周りの仕事をしていたこともあって懐かしさを感じるところもありました。

ただ、この本の著者が大きなテーマにしているのは、企業と働き手の関わり方です。このテーマは今の働き方改革にも通じるものです。企業内キャリコンの可能性がこの本で模索されていることに思い至り、今のセルフキャリアドックなど企業内キャリア支援に俄然興味が湧いてきました。

これをきっかけに、今は経営組織論や産業・組織心理学の復習を始めました。

企業内キャリア支援を考えるとき、個人に焦点を当てるだけではなく、組織についての理解や組織と個人との関わり方への目配りも必要です。経営組織論や組織行動論、産業・組織心理学と呼び名は違えど、このあたりの分野が企業内キャリア支援を考えていくのには欠かせないですから。

また、マネージャーという立場からも、この分野の学び直しは大事だなと痛感していることもあるんですが。


で、冒頭のキャリアコンサルタントとは?というところに戻るのですが、養成講座でも、キャリア教育や就労支援、キャリア発達など学習します。キャリアコンサルタントの活動領域を一渡り知識はもったというところですが、知ることと自分がどの領域で活動していくのとは別ですね。実際に、いろんなところで活躍されているキャリコンの方々を見ると、キャリコンとは?という問いには、キャリコン一人ひとりの答えがあるというのが現実的なのかもしれません。

面談スキルはキャリコンにとってベースとなるスキルだと思いますが、実際に職業相談をやっていないキャリコンもいるはずだし、いてもいいと思います。

こういう視点からキャリコンの活動の可能性を考えていきたいですね。


合格体験記をまとめようと思います

キャリアコンサルタント資格取得の体験をブログに書くことで、同じくキャリアコンサルタントを志す人たちとの情報共有をしたいと考え、このブログを始めました。

始めて1年半過ぎ、実際、合格、資格登録、JCDA入会も済ませて、私の立場も志望者から資格ホルダーに変わり、このブログに書くことも変わってきました。

資格ホルダーでも、今、キャリアコンサルタントとして活動していません。JCDAでの研修やトレーニングなどで、学習を続けている段階です。

おそらく、たいがいのキャリアコンサルタント試験の合格者で、資格登録後、すぐにキャリアコンサルタントとして仕事を始める人の方が少ないのではないかと思います。

合格後、最初に参加したJCDAのトレーニングでも、試験には合格したが資格を活用したいがどうしていいのかわからないということが話題になりました。

この悩みは、キャリアコンサルタントに限ったことではなく、他の資格ホルダーにも共通したものではないかと思います。

この悩みをどう解消していくかは人それぞれかとは思います。

一歩踏み出して、いろいろな場所に出向き、いろんな人に自分を知ってもらう、それが大事なんじゃないかなと考えています。

また、キャリアコンサルティングの機会があるならまずは応募してみることも大事なんでしょうね。


今後、このブログで書くことも、資格をどう活用していくかが大きなテーマですが、それにも関連するのですが、資格ホルダーとして、合格体験記をまとめようと考えています。そこで、あらためて、この1年半に、自分が何を書いてきたのかをざっと振り返って見ました。


結構、同じことを繰り返し書いていますね。


アドラーやロジャーズについても、一度書いたことを忘れていて、半年経って同じことを書いていたりするし。


面談についても何度も同じことを書いていますね。

もともと、カウンセリングに1番関心が強いというのもそうですが、字面では理解できても、実践するのは難しい。だから、何度も同じことを書いたんでしょうね。今でもJCDAのトレーニングに参加したときに、面談の難しさを感じます。


試験対策で面談に注力したのは、学科は何とかなるだろうと踏んでいたからですが、実際の試験では危うく足元すくわれるところでした。学科の出題傾向の変化を一受験生が察知するのは難しい。この点。受験指導機関に期待したいけれど、そちらでも明確な分析は難しいようですね。

とすると、キャリアコンサルタントの制度趣旨に立ち返って考えるしかないのではないかと思います。これはなかなか大変です。試験でも健康について出題されていましたが、キャリアに関連する制度や社会的な傾向を受験生はきっちりキャッチアップする必要があるってことなので。労働市場や労働法、介護、育児、障害者などの就労支援制度、キャリア教育などはもちろん、LGBT、働き方改革、健康経営など、新たな就労環境の変化も押さえないといけない。

キャリアコンサルタントが置かれている環境が流動的であることを理解し、常時、その理解を更新していく必要がある。


合格体験記をまとめるにしても、キャリアコンサルタントって、そもそも何を期待されているんだ?というのを、再度、問い直す必要があるなあ。でないと、これからキャリアコンサルタント試験に臨もうとする人の参考にはならないぞ、と、自分のブログを振り返ってみて感じています。



2018年を迎えて

2018年も、早、2週間を過ぎようとしています。

 

年末年始は30日から3日までは仕事はシャットアウトしていましたが、

年明けから軒並みにやることが立て続くのは分かっていることなので、

それ以外は会社に行ったり、家にパソコン持ち帰って仕事をしていました。

 

自分にとって最大のストレスは仕事を未完了のままにしていることだと、この歳になって気づきました。

放置して時間が経つと、期限間際で対処することになり、やっつけ仕事で終わらせることになります。やっつけの不備の対応に追われて、そこで時間が食われます。

その面倒さをわかっているため、未完了のままというのがストレスになります。

 

しかし、そう言いつつ、根は生粋の面倒臭がり屋のため、とてもエンジンがかかりにくい。目の前にパソコンはあっても電源すら入れられず、別のことをしたくなる。

 

悪循環。

 

そうして、つまるところ、できない、又は、できなかった理由を探す。

 

これが継続すると、自信も喪失し、退職を考え出す。

 

自尊心を保つために、組織風土が合わない、とか、経営がおかしい、とか、そんな解決につながらないことを言い始める。

 

正月早々、ネガティブな記事になってしまいましたが、ただ、これ、実は、解決は単純で、仕事のステータスを変えればいいのです。

ステータスは、終わらせる、だけではありません。

自分でやらない、断る、というのも選択肢としてありです。

 

年末、バタバタで、超短期のプロジェクトを引き受けたのですが、そのときは頼まれるまま引き受けたものの、今考えると、別に引き受ける必要はなかったと思い直しました。特段の支障もなく終わったものの、あれをやらなければ、他に整理できたこともあったのです。

 

 

複業を考える

今日から年末年始休暇に入りました。

が、

残務処理で会社に向かうところです。


さて。


今年年初に立てていた目標は、

・キャリアコンサルタント資格取得

・産業組織心理学会会員になる

・複業を始める

こういう目標を立てていました。


複業を始めるというのは、着手はしたもののまだまだ本格化していません。

会社の許可は取りましたが、実際、仕事をするまでには至っていません。

他の2つは目標としてはっきりしていますが、複業を始めるというのはあまり具体的にしていませんでした。

時間が見つけられる範囲で何かやる、ぐらいでしたので、まあ、よしとします。

来年はアクションプランを立ててみたいと思います。

自分のリソースを使って、お客様にどのようなバリューをどういう形で提供するのか。

複業として考えているのは、

・WEB相談。スカイプSNSによるキャリア、ライフ相談。

・日本FP協会の紹介を通した業務受託

・JCDAからの紹介を通した業務受託

電子書籍を出す

といったことです。


WEB相談は、すでにあるサービスに登録する方法と自分でサイトを立ち上げる方法を考えています。

ただ、では、どのように進めていくかはまだ考えていません。


来年はいろいろと試行錯誤していく年にしていきたいと思います。





みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験でこのブログを紹介いただきました

とても嬉しいことで、光栄にも、みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験のブログで、過去記事を紹介いただきました。

この試験の受験生の中ではとても有名なだけに、そこで紹介されたことは書いて良かったと名利につきます。




面談時の先入観について

クライエントの話を聞く時に、先入観を持つことは禁物と言われます。確かに、経験上、クライエントの話を聞いていて、ああ、こういう話かとキャリアコンサルタントが結論づけてしまうと、相談はそこで止まってしまいます。クライエントが話し続けていようが、キャリアコンサルタントの見立ては、キャリアコンサルタントに結論づけた範囲に限られてしまうからです。これではカウンセリングになりません。

ただ一方で、クライエントの話を聞いているとキャリアコンサルタントにはいろいろなことが思い浮かび、感じます。さまざまな考えが浮かぶ、感じることはキャリアコンサルタントにとって非常に大事なことだと思います、さらに言えば、クライエントの置かれている立場を広く、大局的な観点から見ることがキャリアコンサルタントにとっても大事なことだと思います。

ポイントは、キャリアコンサルタントが自分の考えや感じたことを正しいと決めつけないことなのでしょう。

クライエントの話だけでなく、クライエントの振る舞いや身なり、声の調子なども見て、クライエントの普段の暮らしぶりをひとつひとつ想像しながら、その暮らしぶりをクライエントはどう感じているのかにも思いを馳せつつ、キャリアコンサルタントは自分のそうした想像をひとつひとつクライエントに確認していく。確認しながら、自分の想像を絶えず修正していく。

こうした作業のなかで、キャリアコンサルタントの先入観も絶えず修正されていきます。クライエントの話に違和感を持つのは、そこでキャリアコンサルタントがもっている常識の正しさも問いに付されているのです。その時、自分の常識にこだわるのか、そうでないのか。

謙虚であることとは、キャリアコンサルタントが自分の常識にこだわらない、その矛盾を素直に受け止め、柔軟に修正していく姿勢ではないか。



JCDAのピアトレーニング

先週末、JCDAのピアトレーニングに参加してきました。

経験代謝のロープレを行う場として、ほぼ毎月開催されています。私は今回で2回目の参加になります。

資格を取ったあと、なかなか、トレーニングの場を他では見つけにくいため、こういった場への参加は貴重です。

CDA資格の更新にはポイントを稼がないといけないため、参加には更新のためという目的もありますけど。


ちなみに、キャリアコンサルタントとCDAの資格更新にはそれぞれに更新要件を満たす必要があります。ときに、JCDAの研修の中にはCDAだけでなく、キャリアコンサルタントの更新ポイントにもつながるものがあるにはあるのですが、今回参加したピアトレーニングはキャリアコンサルタントの更新ポイントにはなりません。


今回、ロープレをやっていて、あらためて、経験代謝アドラー心理学に近いなあと感じました。

ピアトレーニングには、ピアファシリテーターの方が一人つき、その方から最初、経験代謝の説明をしていただくのですが、今回、事例として、ファシリテーターご自身のエピソードが話されました。

同僚の退職をきっかけに、やりたくない仕事をやるはめになったというお話で、CDAの問いかけにより経験代謝からご自身の仕事に求める意味を見つけたというストーリーでした。

そのお話を聞いていて、そこで見いだされた意味って、その方のライフスタイルではないかと感じたのです。

CDAの問いかけにより、やりたい仕事、やりたくない仕事について応答を重ねるうちに、ご自身が仕事に求めるこだわりが現れてきた。こだわり、価値観と言われていましたが、それはその人の生き方ではないかと思ったのです。

おそらく、その人の他のエピソードをお聞きすると、より、その人の生き方が鮮明に見えてくるのではないか。

こうした回想を重ねながら、見えてくるこだわりや価値観、意味は、その人の人生の選択に関わり、その人の生き方を左右してきたと推測できます。

こうしたプロセスを経験代謝では、経験の再現、意味の出現、意味の実現というプロセスでまとめています。そのプロセスは、アドラー心理学のライフスタイル分析に近いし、同じことが経験代謝アドラー心理学では起きているように思います。

経験をどう捉えているのかはひとそれぞれ、という考え方は経験代謝にもアドラー心理学にも共通しています。

アドラー心理学を学ぶことで、キャリアカウンセリングにより幅や奥行きが広がるように思います。